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第一部☆アレク   第三章☆ドラゴン揃い踏み

第一部☆アレク

第三章☆ドラゴン揃い踏み



「アレク。アレハンドラがいないよ」

いつもの剣の修行を終えて、クラウドが気づいて言った。目の届くところにいてそれとなくこちらの安全を確保してくれているのだが、今は、いない。

「今日は、やまのはつか。そろそろ迎えに行ったんだろうなぁ」

「誰を?」

「すぐわかる」

アレクはたっぷりの水で身体をさっぱりさせると、「ここは水がきれいで豊富だからいいな」と言った。

クラウドは街角のドラゴン型の噴水機から溢れ出てくる水を両手ですくい、ごくごく飲んだ。

身体中火照って、水の冷たさが心地よかった。

ふいー。

大きく息をつく。

「世代交代の時期だ」

アレクがまじめくさっていった。

「世代交代?」

「人もドラゴンも今活躍している奴らはしばらく大丈夫だが、そのうち、代わりの奴らに仕事を譲る時が来る。アレハンドラはその準備に行った」

それを聞いて、クラウドは少し複雑な気持ちになった。

「心配か?だが、時の理だから仕方がない。はるか昔から受け継がれていく」

アレクはにやり、と笑った。

「俺が引退しても、お前にはアレハンドラはやらんぞ」

「えっ」

「ほれ、見てみろ、お前専用のドラゴン候補を連れて帰ってきたから」

アレハンドラがぎゃーす、と鳴きながら飛んでくる。

後ろに3匹の若いドラゴンを引き連れている。

青竜、緑竜、白竜。

どれも若々しく、力のみなぎりを感じる。

「僕専用のドラゴン?」

「しっかりしとかないとドラゴンの方が選んでくれない場合もあるからな」

ははは、とアレクは意地悪を言った。

第七ドラゴン騎士団はアレクを団長に、部下が三人、見習いのクラウド。ドラゴンはアレハンドラが連れてきた3匹を合わせて8騎。これから訓練して、誰がどのドラゴンででも出陣できるようにする。

「うんうん。なかなかいいぞ」

アレクが嬉しそうだった。

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