表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/20

第二部☆クラウド   第四章☆卵

第二部☆クラウド

第四章☆卵


「アレハンドラ!」

クラウドが呼ぶと、上空からアレハンドラが急旋回して降りてきた。

「最近、姫さんを見かけないんだが、知らないか?」

ここでクラウドが言っている姫さん、とはアリスのことではなくて、一頭だけメスのドラゴンのことだった。

ぎゃーす!

「背中に乗ってもいいのか?」

クラウドがアレハンドラの背中にまたがるやいなや、アレハンドラは急上昇して、一直線に山岳地帯へ向かった。

ごう、と風を起こして舞い降りた先に、1人の少女がいた。

「きゃあー」

「大丈夫だよ」

クラウドがそう言ってアレハンドラから降りると、とあるものに目を止めて血相を変えた。

「その赤いペンダントは?」

「死んだドラゴンからもらった爪よ」

「死んだ?」

「白竜のメスが産卵に来て、力尽きて死んだの」

「なんてこった!」

クラウドは本心から悲しんだ。

「卵は大事に温めてあるから、子どものドラゴンが孵ると思うわ」

「姫さんの子ども……」

「死んだドラゴンは街のギルドに買い取られていろんな使い道にされたわ」

「そうか……」

「卵が孵ったら一緒に見ましょう?」

「ああ。孵化するまで毎日通うよ。……君の名は?」

「サーシャ」

「俺はクラウド」

2人は見つめあって微笑んだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ