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まるぴ 再び旅へ!

数分、いや数時間?

猫はあまり長時間熟睡したりしない、たまに眠って夢を見る事はあるが、それでもすぐに目覚める。

その代わり、こまめに眠るのが猫だ。

寝る子が猫の語源だからな。


起きたらまるみは、俺の隣で寝ていた。

しばらく俺も、まるみの横でのんびりしていたら、まるみも目が覚めたらしい。

俺に話しかけてきたから、俺も返事をする。

頭を撫でられ、俺は反射的に喉を鳴らしてしまった。

頭を撫でられるのは大好きだ。


俺は、布団から移動すると、相棒の所へ行った「じゅうでん」とやらが終わったらしい。

動く時の色がついている。

俺は再びお掃除ロボット バルーンに乗り込み、縄張りに異常が無いか調べる。


縄張りは、なにも異常が無い。

いつも平和だ。


その時、どこからか別の猫の声がした。

その声の方へ向かうと、三件隣の縄張りにいる猫「八兵衛」が、俺の縄張りの外から、中を見ている。

八兵衛もお掃除ロボット バルーンに乗っているが、あいつのが性能が良く、新しい機種らしい。


『よう、まるぴ』

「まど」とかいう物にさえぎられているが、そう言われたのは確かだ。

「よう、八兵衛。待ってろ、今開けてやる」

俺はまどを開けるため、まるみに向かって声をかけると、まるみは素直にまどを開けてくれた。

俺は「にわ」という場所に出て、八兵衛と顔を合わせた。

「どうした?」

「縄張り周辺を、俺の相棒「バルーンZ」に乗って警備してたら、お前の話を「野良」と「モモ」に聞いてな、どうしているかと気になって来たんだ、お前、「幻のカリカリ」とやらを探しているらしいな、実は俺もなんだ、なぁ、一緒に探しに行かないか?」

「情報掴んでるのか?」

「野良の奴が言ってた「いせかい」っていう人間が最近、言っている事だけだ。」

「俺もだ、全く情報が掴めなくて、困ってた所だ」

「俺は、人間がくれる「最高級」らしい【ロイヤル ONE】という餌があるらしく、それだと思ったんだが、どうやら違うらしい。」

「ろいやる わん?犬の事か?」

「ONE 「一」という意味らしい。」

「へぇー、「ろいやる わん」か」

「ロイヤル ONEでは無いとすると、「幻のカリカリ」っていう物が本当に存在するのか、怪しくなってこないか?」

「というと?」

「人間が使う「いせかい」という場所だが、どこかにあるんだろ?しかし俺らには、その「いせかい」というのは、なんだか分からない。そこでだ、「いせかい」とやらをまず探してみるのはどうだ?」

「なるほど、「いせかい」を探すのか、わかった」


俺は縄張りの中に居るまるみに話しかけ、八兵衛と一緒に旅に出る事を告げた。

人間というのは、俺らの言葉が分かっているのか、いないのか、返事をするが、とんちんかんな答えが返ってくることもある。

俺は分かってくれていると信じ、縄張りを背に、もう一度旅に出た。

もちろん相棒に乗ってだ!


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