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箱庭の記憶 〜君の記憶は世界の始まり〜  作者: トキモト ウシオ
トワイノース大陸 サボテンの行商道
36/171

ネロの想い 5

 やっとトワイノース大陸……。

 クライスとシギルの居るとされるセンティルライド大陸までまだまだある。

 本当は、海を渡るよりもトワイノース大陸に来るのが一番怖かったなんて、口が裂けても言えないわね。


 この大陸には、ルゥの故郷がある。

 私が、初めてルゥに出会った場所が……。


 燃え盛る森。

 悲鳴と、怒号と、泣き叫ぶ声と、木が爆ぜる音。

 クライスに言われるまま雨を降らせてなんとか全焼を免れた森だったけれど、焼け残った後には村と呼べるものは跡形も無くなっていて、その中に呆然と佇む幼子の姿は今でもはっきりと覚えている。


 クライスと違って、私はあの村で何が起こったのか全てを知っているわけでは無いけれど、幼い子供の心が壊れてしまわないようにとクライスが記憶を封じた。


「なんだか、今日思い出すのはクライスがまだ居た頃のことばかりね……」


 あの男の持つ雰囲気がどこか懐かしいからなのか、この大陸の所為なのかは分からないけれど、クライスのことを思い出してしまったルゥの心が壊れてしまわないように気を付けないと……。


 でも、私の心を苛むことはまだあるのよね。

 隣で眠る、体調を崩してしまったエーテル。

 そして、精霊種族や第三種族(サード)を良く思っていないらしいモエギ……。


 最初は本当にルゥの食糧問題を解決するために適当に誘った仲間だった。

 まあ、あいつ……シギルに似てるって言うのも一つの理由なんだけれど、それでもここまで心を砕かれる存在になるとは思わなかったわ。

 今となっては普通に旅の仲間、よね。


 もう一人、モエギは仲間……というより、完全な厄介ごとよ。

 ルゥの変に鋭い嗅覚に引っかからないってことは、悪い子では無いのでしょうけれど、まさか精霊種族も第三種族(サード)も嫌っているとはね……。

 今回はなんとか誤魔化したけれど、今後の展開によっては普通に私とルゥの正体を暴露して強制的に別れることもありえるでしょうね。


「……なんて考えているけれど、それすらも楽しんでる私がいるのもまた事実……ってね。年だけは取りたくないわ、本当に」

「ん……?」


 あら、独り言が大きすぎたかしら?

 エーテルがこちらに気付く前に、私ももう一眠りしましょう。

 すごく、短いです。

 しかし、内容は結構あるでしょう。

 ネロの探し人の名前が判明しましたね。


 クライス と シギル さんです。

 彼らの正体もまだまだ不明ですが、物語はこれからです。

 トワイノース大陸で記憶を紐解き、色々と分かってくると思いますので、お楽しみに!

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