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飛んで火にいる

作者: 朝馬手紙。

今年も暑い夏だった

本当に嫌になった

きらめく一瞬があったのに

君と笑いながら花火も見たのに

最低だったな、嫌いになっちゃたな

夏を嫌いになった

太陽を憎んでしまった


のちに、白銀の世界になったら

「恋人より会いたい」と焦がれる

その繰り返しの季節をループする

そして呟くんだろう

「あぁ、太陽が見えないかな」って




先に感想文書いてしまえと言われても

後回しして後悔していた頃の自分

あの頃から何か変わったかい?

考えて生きているかい?

遊ぶことしか頭にないのかい?

自分の気持ちしか考えてないから

他人の気持ちを考えてもわからない

きっとみんなはこれくらい出来るんだろうな

ニンゲンとして当たり前なんだろうな

それじゃあ、僕は何者なんだろうか…




売れ残っている花火セット

たった数秒のために産まれてきたのに

ずっと何日も待ちくたびれているのかな

燃えるごみとして燃やされた方が

まだ、幸せになれるのかな…

誰も分からないよ、きっと…



飛んで火にいるナントカ

わかっていながら死を選ぶのか

どれほどの魅力を感じたのだろう

それを見た痛みの名前はなんだろう



実家にあったアルバムから

自分が映っているモノだけ

引っこ抜いて

マッチ、、ライター、火をつけて

でも、この手をかざしても

燃やした写真の記憶は

何一つ、脳裏を横切らなかった

結局、過去は美化されなかった

本当に大切なことって何だろうか

花火はあんなにきれいだったのに

どうして…どうして…

こんなにきれいじゃないんだろうか



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