表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
青葉-あおば-  作者: 山豊橋伝
第1章
7/14

ターミナル

 仙台につき、たった数時間で帰るという満喫するような旅行ではなかったが、市内観光で興味があったところは巡れたし、そこそこ満足に歩き回れた。フェリーの出航時間は午後一時前、随分早い出航だ。コンビニで軽食を買い込んで待合室で食べようと思い、おにぎり2つとお茶を一本買ってフェリーターミナルへ向かった。

 待ち合わせ時間の10分前に仙台港のフェリーターミナルへ到着した。フェリーターミナルの前には、バス停があり、二階建ての白い鉄筋コンクリートの建物があり、そこから長い通路がカーフェリーに向けて伸びている。すでに花乃は待合室のベンチに座っていた。彼女はいつも早い。どこに行くにしても私が10分前に待ち合わせ場所に着いているにも関わらずさらに早く待ち合わせ場所で待っている。一体彼女はどのくらい早く待っているのだろうか。

「お待たせ。」

「全然待ってないよ。待ち合わせ時間よりも早いし。」

花乃はいつものように応えた。

「僕たちこれがいつもの挨拶になっているよね。」

「すごくなつかしい。」

花乃は思い出したかのように言った。

そのあと、私たちは、どんな仕事をして、どこで暮らしてるか、それぞれの近況について話していた。

そうしていると乗船のアナウンスが流れた。

「じゃあ、いきましょう。」

「そうだね。」

私は花乃の後についていった。

そのとき、軽食するために買ったおにぎりの存在を思い出した。しかし、取り出そうという気もしなかったので、そこまま乗船した。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ