夜行バス
書きたいという気持ちだけでこの小説を初めて執筆しています。普段、モノを書くことをしてなかったので感情表現や書き方にいささか変な箇所も点在しているかもしれません。もしかしたらこのお話の展開が好みではない人がたくさんいるかもしれません。それでも真面目に書いているので、もしよろしければ時間があるときに読んでいただければなと思います。
私は、名鉄バスセンター発の仙台行きの夜行バスに乗っている最中である。中央自動車道に入り、今は恵那市のあたりだろうか。中央自動車道には、街路灯が少なく、インターチェンジ付近ぐらいしかないから、あたりは真っ暗である。今日は連休前の金曜日ということもあって満席で、2台体制で走らせているようだ。バスが名古屋からでてすぐは、騒がしい車内であったが、徐々に静まり、今は寝息と鼾のみになった。車両はみやびバスが担当する日であったから日野自動車のセレガという車で、三列独立シートだからゆったり、広々としている。
…やっちゃん、こっち!
懐かしい声で誰かが私を呼んでる気がした。
私の名前は、靖浩で、よくあだ名でやっちゃんと言われている。ヤスとも呼ばれることもあるが、ほぼやっちゃんだ。妻も私をいじる時はやっちゃんと呼ぶ。
…やっちゃん、どうしたの?こっちよ!
またさっきの懐かしい声で呼んでくる。一体どこから聞こえてくるのだろうか。するとすぐに強い眠気に襲われて、脳が麻痺するかのように眠りに落ちた。