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3歩で忘れてよいエッセイ

テンプレだっていいじゃない

作者: とりあたま

おっさんの戯言に付き合ってくれてありがとうございます。

 何を題材に小説を書くか?


 そんなものは書き手の自由だ。他者に口を挟む権利なんてない。


 これが商業作品で、ある程度の販売数を望むなら、市場のニーズに合わせる必要があるだろう。

「そんなことはしたくない」というなら、書かなければよい(出版しない自由だってある)。


 また、このサイトで発表するにしても「まず読んでもらいたい」という思惑を最優先にするなら、人気があるジャンルを選択することだって当然だ。


「読者に媚びるな」という考え方もあるようだが、そんなものは作者が自分の責任において選ぶものだ。

 その代わりに読者には「読まない自由」があるのだから。


「小説家になろう」は所謂「テンプレ物」ばかりらしいが、一番人気があるジャンルに作品が集中するのは当たり前だと思うのだが、おかしな考え方だろうか。


 ただ誤解して欲しくはないのだが、だからといって「テンプレ物」に良作が多いと言っている訳ではない。

 どんなジャンルの作品だろうが、面白いと思う人が多ければ受け入れられるし、つまらなければ切り捨てられるだけだ。




 ここで少し話が変わるが、僕は「ファーストガ○ダム」をリアルタイムで見ていた世代だ(おっさんですな)。


 今まで見ていた「ロボットプロレス」とは明らかに異なるもの。幼いながらも「こりゃ凄ぇ」と夢中になった。

 その数年後には、当然のように「リアルロボット物」と括られる類似の作品で溢れた。

 それらの中には、良作もあったが、駄作も多かった。これは個人的な意見だが「ファーストガン○ム」を超える作品はなかったと思う。


 その約20年後には「エヴ○」ブームが訪れた。歴史は繰り返す。また「セカイ系」と呼ばれる類似作が多数作られたが、本家を超える評価を得た作品があっただろうか?



 ぐだぐだ書いてきたが、どんな分野だろうが、何かが流行ればその類似品が溢れる。


 それがこの国の慣わしだ。


 ただ考えてみて欲しい。その流行が永続的なものかを。


 類似品が粗製乱造される過程において、確かに評価に値する作品も作られる。

 だがそれに数倍する駄作によって、消費者に飽きられ(呆れられ)てその流行りはいつかは廃れる。一種の自浄作用だ。


 だから、「テンプレ物」ばかりと嘆く必要なんてないというと少し乱暴かもしれないが。


 それに、流行のジャンルにおいて作品を発表するということは、既に一定の評価を得ている作品群に挑戦状を叩きつけるということである。

 似たようなレベルなら、当然先に発表されたもの以上の評価は得られる訳もない。またライバルも非常に多い。


 先に述べたアニメの例を鑑みれば分かるのだが、大多数にとっては、楽そうに見えて実は棘の道だ。敢えて困難に挑む。その意気や良しではないか。


 何事にもメリットもあればデメリットもある。



 このサイトが設立されてどのくらい経つのかは、よく知らない。

 しかし、10年後には現在の「テンプレ物」は廃れているだろう。ただ、新しい「テンプレ」が生まれているだけのことだ。

 いちいち目くじらを立てて、論じる必要なんてないと思うのだが。


 長々と述べてきたが、作品において重要なことはジャンルではないと思う。これは僕の意見だ。


 何に一番価値を見いだすかは、各々で決めればよい。誰にでも意見を自由に持つ権利がある。しかし、他人に意見を強制する権利はない。


 この駄文を読んで、どのような感想を持つのかは、読んだ人の自由だ。


 どのような評価を好ましく感じるかということだって、作者の自由だ。販売数(なろうならポイント)が嬉しい人もいるだろうし、極一部の層に受けるだけで満足だという人もいるだろう。


 どんな小説を書くのかも作者の自由だ。その代わり、評価は受け入れなければならない(嫌なら発表しなければよい)。


 どんな評価をしようとも読者の自由だ。その代わりに自分で読む小説を選ばなければならない。


 作者にも読者にも、それぞれ自由がある。それを侵害されるとイラッとしてしまうから、他者への攻撃は控えた方がよい。


 まあ色々書いてきたが、僕は「面白い小説」を書いて下さる方々が増えればよいと思っているだけである。


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― 新着の感想 ―
[一言]  同感です。
[良い点] テンプレは完成文学のひとつだ! コメディだ!コメディ! やっと形になったのに。 否定するなんて卑怯だ! [気になる点] テンプレ批判は小説家全員に。 無礼ではありませんか? ひどいと思いま…
[一言]  なつかしい。  ファーストガンダムですかぁ。 セーラことアルテイシア・ソム・ダイクンの、上品ぶった叱り言葉が、年上の綺麗なお姉さんに叱られてみたいなんて、年頃の少年はみんな思ったかもしれな…
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