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プロローグ

 たぶん、自分の人生がどうでもよくなったんだと思う。こんなバカげた旅にでるなんて。もう、20代も後半というのに、少年ぽい自己陶酔に酔いしれている。自分が悲劇の主人公だと思っている。

 いや、実際 そうなのだけれども。


 もう、そんなことは どうでもいい。


 と、そんなことを考えながらも、右手はバイクのスロットをひねりタコメータの回転を上げた。


 昔、バイクに乗り始めたころ、


 ~ スピードを上げる分、気持ちも軽くなる ~というセリフを聞いたことがある。


 そのとおりだ。製造から20年をゆうに過ぎたバイクは快調に走る。


 でも、気持ちが軽くなることはない。


 ここに、彼女がいないからだ。例え、


"亡くなった人が遠くに現れて会えるという、みみらくの島"


 とい言い伝えがある場所でさえも、彼女にはもう会えない。




  


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