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ー7ー 会話と力

「だが俺は天には昇れなかった。ゼウスは俺の裏切りを恐れたのだ。そうなると俺は地獄で死人を終わりなき生涯ずっと見ていないといけないことになる。神に生まれたのに残酷だ。だからゼウスを倒しそこに俺が就こうと考えた、だがゼウスはある力をもっていたのだ、そして俺は負け人間界に落とされた。」


そこまで言うとカオスは立ち上がりおもむろに歩き始めた。


「俺は特別な神だった。俺に不可能はない。」





「輪廻操作は俺を強くした。すべてを司る絶対神の力なのだ。時空を歪め、時を操り、生死をも思うがまま。」


「ゼウスと戦ったとき、俺はまだ子供だったがゼウス(やつ)は俺の力を見抜いていた。だから俺に足枷をつけた。」


カオスはシヴァに近づくとしゃがみ込みまた話しを続ける。


「足枷を外し絶対神になるには神の力が必要だこの世界では「特級職業」と言われている、そして俺は4人の力を集めた「戦神」「海神」「天神」「女神」。最後がお前だ。」





「ここは体力が回復しない場所にしてある。だからお前にとっては監獄だな。」


カオスが浮かび上がる。


「一週間後、空に2つの月が昇る。そのとき俺は完璧となる」


そういうとカオスは残像を残して消えていった。











あれからどれ程の時が過ぎただろうか。空の暗雲は消え去り綺麗な青に染まっている。


意識が途切れそうで途切れない。


苦しい。


鳥が(さえず)り風が人々を慰める。しかし太陽の光はシヴァの気力を容赦なく削る。


「我が希望よ」


なんだ・・・?


「君をここに送り込んでしまってすまなかった。」


「だれだ・・」


「私はゼウス」


急に体が軽くなる。

「君に少し説明をしなければならない。」

「説明?」

「元の世界での誘拐はここへの移動、君以外は全員加工能力をもつ。そして私は君を革命者としてここに送り込んだ。君には魔法の使用不可と引き換えにある力を与えた。」




「私の兄、ハデスは地獄の妖気により命が削られもう長くはない。だから私は地獄を消す事にした。だがモンスターと化した囚人はどうしようもない。だから君にランキング1位つまり|最強(神)となり囚人を消して欲しい」


「なぜ俺を?」


「君の祖先は私、とだけ言っておこう。」


「じゃあ・・」


「私は君の人生の明日にいる。わからないか。まぁいい最後に一つ私がジュロイだ。」


そういうと森の中に消えていってしまった、


突然の事に理解が遅れる。


まるで突風のようだった。


私は君の人生の明日にいる









山を下りたシヴァは明日まで何をするか考える。


明日になれば何かわかるはずだ。


自身への疑問がシヴァの心に暗雲を呼ぶ。


とりあえずランカーギルドに向かう。


その途中今まで気づかなかった街の美しさをみて胸の奥で何かを感じる。




ランカーギルドに着く。


中に入るとさっきとなにも変わらぬ部屋があった。


「どうしたんですか?」

受付の男が話しかけてくる。

「やつに負けた」

「カイナかい?そりゃあんだけ居たら・・」

「リーダー1人にだ」

男は少しうつむいてから話しを続ける。

「リーダーはなんでもランキング10位以内とか。負けるのも無理はないですよ」

「仲間が、仲間が捕まってるんだよ!あと一週間しかないんだ」

つい口調を荒げてしまったシヴァに落ち着いた口調で話しかける

双月(そうげつ)の時か、関係はあるのか?」

「あぁ、やつも言ってた。」

「この現象は滅多におこらない。だから一回なんとかしちまえばあんたに余裕がでるって事か」

頷く

「余計なお世話かもしれないが聞け。双月の時の効果は一つ、吸収とそれを解放させるものだ。防ぐにはあんたがさっき行った神の祭殿、その地下を破壊すればいい。だが神の祭殿の一部は再生する。なんでも創造神「ブラフマー」と維持神「ヴィシュヌ」の仕業らしい。維持神の力で壊しにくくなってるから、人間の力じゃ無理だな」


「ありがとう、じゃあ また来るよ」


「おう」












あれからシヴァは宿に戻り考えた。


カオスの事、ゼウスの事、そして自分の事。


明日になればきっとなにかが変わるそれまでに自分はなにをすればいいのか。


人生は決まっている。だから何をしようが明日(ゼウス)は来る。


寝よう


今日はいろいろあり過ぎた。









・・・


「シヴァ」



っ!


驚いて目を開く。そこにはベッドで横になるシヴァを見下ろすゼウスが居た。


「0時だ」

「まじで明日ちょっきりかよ」

「神の行動には理由がある」

「別にいいけど、で用件は?」

「力を与えに来た」

「力?」

「君のシヴァと言う名前、それは三大神の創造神と維持神に並ぶ破壊神の名前なのだ」

「ジュロイか」

「あぁ、私が君を操作した」

「なんでもありかよ」

「すまない、だが時間がない本題に入る」

「あぁ」

「力はこのジュリビアの中に入れておいた。これを吸収すればLv(レベル)はそのままで新しい職業とそれに伴って新しいスキルを習得する。」

渡されたのは漆黒のジュリビアだった。

「わかった、ありがとう」

「では私は行く。健闘を祈る」

「あぁ」

ゼウスはまた同じように消えていった。


シヴァはもう一度寝る事にした。ジュリビアの吸収は朝にやる事にした。
















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