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旧・Tha strongest party 〜異世界から学ぶRPG攻略法〜  作者: シュウ
第二章 ユナ様救出作戦
6/15

ー5ー 加工屋チーター

ネフト帝国に向かうシヴァとユナ、空は夕日に染まっている。


サクリ砂漠には夜用のモンスターが溢れているが モンスター(それ)をシヴァはスキルで一掃する。ちなみにこのモンスターはコウモリ型モンスターのドラキュンLv20だ。


ドラキュラ?!



バカな事を考えるシヴァにユナがはなしかける。



「シヴァにさぁ、前から聞こうと思ってたんだけどさぁ」


「ん?」


「神殺しって知ってる?」


「知らない」


「そっか、シヴァならなにか知ってるような気がしたんだ。」


「ってか、なにそれ?」


「神に一番近い存在。すべてを操れるらしいんだけどなぜか最強じゃないらしいんだぁ」


「最強じゃない・・、じゃあ最強って?」


「そんな事知らないわよ、私が知ってるのはそいつの居場所だけ、今度毎年開かれる闘技大会があるんだけどそれにもでるはずだわ。」


「それにも?」


「えぇ、今回は第19回で彼は全大会で優勝していて、賞品を集めているらしいんだって」


「へぇ〜、そうなんだ」


この時はまだこれから起こる災厄

を予想できる者はいなかった。






ネフト帝国には来たときの半分の時間で帰ることができた。

すぐに職業を解除し、2人はさっそくランカーギルドに向かう。ユナは報酬、シヴァは情報を貰いに行くのだ。


商店街と宿を通り抜けギルドに入る。


ユナに気づいた受付嬢がニコッと微笑む。

「サラマンダーの首を持ってきた」

すると受付嬢は中に入っていき片手に木箱を持って出てきた。

「こちらが報酬になります」

ユナは木箱を受け取り中を確認する。そこには白い光を放つジュリビアが入っていた。

「これは光の賢者石、トップレベルの光を操れるようになるの」

「えっ、じゃあジュリビア専門店で売ってた高いジュリビアは?」

「あぁ、あれはすべての属性の中級までを操れるの。」


賢者石が欲しい


そんな事を思いながらシヴァは受付嬢に用を伝える。

「サラマンダーの体を加工したいんだけど」

「それでしたら城内にある加工屋チーターに持って行けばきっといいものに加工してもらえると思います。」

「そっか・・、じゃあさっそく言ってみるよ」



さっそくギルドを出た2人は宿と反対側にある城を目指す。


隣って言うか?


距離は1km、間に建物はないので

隣と言えるかもしれないが・・


城までの道のりにはなにもなくただ綺麗な道が続くのみだ。


「無駄に長いな」

10分後、やっと城に着いた。

外見は屋根が赤、側面は白と言うシンプルなつくりでいかにも「お城」と言った感じだ。


城内に入る、一階だけ出入り自由の用で意外にもなかは商店と買い物客で賑わっている。


人ごみを火を噴くサラマンダーを担ぎ加工屋チーターを目指す。


「しっかし、すげぇ人だな」

「私、後で欲しいものがあるから付き合ってね〜」

「えっ、あっ、うん」


やっぱ、不意打ちは苦手だ






やっと加工屋にたどりついた2人は内心ほっとするのと合わせて疑問を抱く。


加工屋チーターは右奥の角に店を構えていた。


他の店はシートを敷いてそこで商売をしているのだが加工屋(これ)は違った。


特別に設けられた小屋だったのだ。


加工には小屋が必要なのはわかる、だが城の中に小屋?


城の外には余るほどの土地が広がっているのに。


だがそんな事を考えていてもしょうがない と考えノックしてみる。


コン コン


「どうぞ〜」

扉を引き中に入る・・・


「お前っ!3組の服部じゃねぇか!」


「おぉ、八神も来たか!んで、なにをどうする?」

「いやいやいや!落ち着きすぎだろ、どういうこと?!」

「王様の専属加工屋なんだから簡潔に話すよ?みんなが誘拐されているって学校で騒いでたのは覚えてるよね、それは誘拐じゃなくて空間の亀裂に落っこちちゃっただけ。それを研究してるのが・・」

「俺たち加工屋チーター!」


うわっ、なんかやってきた


うしろから行方不明なはずの人間が現れる。意外に広いようだ。


「お前らも小学校の横で?」

服部が口を開く

「みんなバラバラ、だけど能力は同じなんだよな」

服部の背後から笑い声が聞こえる

「あっ、ちなみに職業はチート、物を加工することしかできないけどなぁ」

服部の背後でため息が聞こえる。


喜怒哀楽 半端ねぇな‼


「で、なに?」

「あぁ、サラマンダー(これ)をできるだけ強い物にしてくれ」

「了解、ちょいまちね」

すると服部はサラマンダーの体をなぞるようにして魔力を注ぎ込んでいく。

「ラストマジック」


するとサラマンダーの体はどんどん縮み赤いジュリビアになる。


「これは君しか必要としないがこれがないと君は重大なミスをおかす。大切に保管してくれ」


えっ?火を噴く武器とかじゃなくて?


期待はずれの結果となったが服部は先を見据えてこれを作ったんだろう。

「あとここでは服部じゃなくてロイだ」

「じゃあ、ありがとなロイ!」

「あぁ、またなにかあったら来いよ」

店を後にする。ユナは理解できていないようだが面倒なので聞かれたら答えることにする。


次はユナの買い物だ。

当然シヴァは荷物持ちなわけで・・・


ユナは赤いワンピースを着ていたはずだ、さっきまでは


今は赤いドレスに変わっている。ユナ曰く「私はサポートだから走りにくくてもいい」だそうだ。


まぁ、なんでもいいのだが、シヴァが気になるのは金だ。

シヴァの身長を超えるほどのブランド物、その他高級な物を買いあさっているのだ。


「お前金あるのか?」

「これでもちゃんとクエストこなしてるのよ」


これでも?バリバリだろ!


こうして約3時間のショッピングを終え帰路に入る。外は真っ暗、明らかにユナのせい(おかげ)

さらにシヴァはとんでもない量の荷物を抱えている。


街には城での出来事を考えている内に着いてしまった。


「じゃあ荷物ありがとっ」

「えっ、もういいの?」

「うん」

するとユナは荷物に光の魔法をかけ手のひらサイズにしてしまう。

「じゃーねー」

「あっ、うん・・・」

シヴァは宿の前で立ちすくむしかなかった、商店街の明かりを受けながら。


えっ・・・




その日ももちろん今朝出た宿で休むつもりだ。








朝だ、なんとなくわかる。


日差しが・・、うっ


「おっきろぉ〜」


ぶはぁっ、勢いよく起き上がる、誰かが腹に手をついていたようだ。てか、ユナだ!


「3日もかかるのに大会は2日後だよ?」

寝起きで状況が理解できない。

「だから、闘技大会が開かれるメルキド王国に行くのよ!一日で!」


なんで俺の部屋しってんだよ


っと、いきなり手を引っ張られる、そのまま宿を連れ出される。


「朝っぱらからなんでだよ余裕で間に合うじゃん!」

「馬鹿ね、出場登録しないと駄目でしょ?」

「あぁ」

「じゃあすぐに出発ね!」


しぶしぶシヴァはネフト帝国の北門にやってくる。門の間からは当たり前だが砂漠が広がっていた。


「サクリ砂漠の危険地帯なんだよ!」

「はぁ」

「なによあんた、やる気はど〜したの?」

「ユナに叩き起こされたから忘れてきた

「シヴァがいないと私、負けちゃうんだよ?いいの?」

「負けるとどうなるの?」

「最後に居た街に戻るんだよ?」


よかった〜、死なないんだ


「まぁ、任せとけ」


それからしばらく歩いた。


遠くに草原が見えてくる。


「もうちょっとでつくよ!」

「って、モンスターでねぇな」

「だから危険なんだよ!」

「えっ?」


遠くで砂が巻き上がる。砂がおさまるとそこには屍賢者(リッチ)10Lvと泥人形(ゴーレム)Lv41が立っていた。


リッチが指でゴーレムに指示をだす、するとゴーレムがシヴァ達に襲いかかる。


死闇(デスゲーム)


続けてユナの光魔法が飛ぶ

天に突き出されたユナの手から龍が飛び出す、その龍はゴーレムめがけて飛び正面からぶつかる。ゴーレムはうしろにふっとび空中で光を放ちながら爆発する。


「うわぁ、すご〜いっ!」

リッチは砂の中に消えて行く。


「敵はこんだけ?」

「そうよ!随分弱かったけど」

ユナは喜びが抑えられないようで顔がにやけている。



草原に入る。草は風に揺らめき、遠くに森が踊っているのが見える。

シヴァはマップを確認する。


マナイ草原、推進Lv0


モンスター無しか〜


「そうだ!お互いの能力とか確認しない?」

「いいよ!」


2人は草原の真ん中で近づき能力を確認し合う。


シヴァ


死神

レベル:23

戦闘ランク:A

体力:139 F

攻撃:679 A

防御:132 F

速度:863 S

魔攻:683 A

魔防:126 F


戦闘スキル


死闇(デスゲーム)

併用可能。レベルに応じた複数の敵を想像で攻撃しダメージを与える事ができる。ダメージ量は魔攻に依存する。



生活スキル

浮遊

移動時の体力消費をなくす。




ユナ


女神

レベル:26

戦闘ランク:B

体力:329 D

攻撃:109 G

防御:503 B

速度:552 B

魔攻:639 A

魔防:527 B



戦闘スキル


フレアロウ

自分に害を与える敵すべてを吹き飛ばすがダメージは少ない。


生活スキル

浮遊

移動時の体力消費をなくす。


「強っ!」

ユナは驚いているが正直お互いすごいと思う。

「さすが、最強職業ね」

「あ、ありがと」


確認が終わりお互いに知り合う事ができたところで王国を目指すのだがシヴァには気になる事がある。


砂漠のすぐとなりに草原ってこんなゲームおかしいだろ!


まぁ、ゲームだからなんでもありなのだが明らかに手抜きなのが伺える。


ユナと他愛ない話しをしながらまたしばらく歩くと街が見えてきた。


「あれがメルキド王国よ」


いつのまにかユナが解説役になった事に気づくシヴァだったが便利なので黙っておく。


「結構早く着いたな」

「うん、多分ゴーレムを無視同然で倒したからじゃない?だってLv10の人が防御が強い40Lvのゴーレムを倒すなんて長引くのが目に見えてるわ」

「だよな」


推進Lvって低すぎじゃね?ゲームバランスやっぱ駄目だな










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