ー1ー 異世界は突然に
お気に入りにいれてくださる方感謝です。
サクサク物語を進めます。コメントよろしくお願いします。
「だいすけ〜、もう8時だよ?」
八神 大助
高校二年生、優しい顔立ちだが確かな自信が感じられる。
体型は普通、身長も少し高めだが普通と言っていい。
髪型は黒髪が乱れている、少し天然パーマなのだ、前髪は右半分は完全に分け左半分はうねりながらも真下にのび少し目にかかっている。
その大助は母親に起こされ眠たい目を擦りながら現実に気付く。時間だ
駄目だ・・・間に合わねぇ
学校は8時25分から始まる、学校まで20分、無理だ、だがそんな事言っていられない。
何かへの怒りを抑えながら学校に行く為の準備を始める。
「母さん、行ってくるよ」
着替えと歯磨き・洗顔だけをすませ残り時間18分。
学校までは自転車だ、だから死ぬ気でこげば希望はある。
信号は4つそれを一度も止まる事なく進みぎりぎり間に合いそうだ。
学校につき教室目指して走る、走りながら考える「今日、体育館集合じゃね⁈」と、
大助はカバンを教室目指し投げ捨て体育館に向かうのだった。
数分後大助が体育館についたころには集会ではお馴染みの校長の話しが終わろうとしているところだった。
大助のクラスは1組、入口から一番遠い壁際だ。
自分のクラスにたどり着き最後尾にスライディングしながら座る。もうそのときには校長は最後の言葉を話そうとしていた。
「えぇ、何度もいいますが最近誘拐事件が多発しています、なので休校としますが休みではなく避難と考えてください。」
なんかしらねぇけど休み?あれ、みんな帰るの?
そんなのんきな事を大助は・・いや全校生徒は考えているのだろう。
「大助〜、一緒に帰ろうぜ」
友達が誘ってきたのだ
そのときときふと大助は昨日買ったRPGの事を思い出した
「ごめん、今日さっさと帰りたいからさ」
そんな言い訳をしながらまだ10時前なのに家に帰れる事を喜んでいた。
帰り道もう少しで家と言うところで道の左側に大助が通っていた小学校が見え、プール越しに小学生とその親が見えた。
誘拐かぁ
大助は小学校をみながら考え事をしている。
その直後急に視界が暗くなる、驚いたように目を見開いた。まるで狭いトンネルに吸い込まれたようだ。
大助はすぐに後ろを振り向いたがさっき自分が走った道がだんだん見えなくなっていく。
そして完全な闇となった、そして暗闇のなかで自転車に乗るのは困難、それに危険と気づき、大助はすぐに自転車を降りようとしたが足が地面につかない、それと同時に大助は意識を失い自転車を残して風を切りながら闇のなかに落ちていった。
「 おい、大丈夫か兄ちゃん!」
声が聞こえる
身体中がいたい
目を開けようとするが意識が保てない
「この物に至福を与えよ、【メテス】」
ブーゥン
なんだ?体が軽くなったような気がする
目を微かに開けると隣に体格は良く、髭が立派で髪は短め、少し日焼けをしている優しい顔立ちの40代くらいの男性が手からだした緑色のオーラのようなもので大助の体を包みこんでいる。
「おっ、目覚ましたか」
大助は森の獣道で倒れているようだ。周りには雑草と木しかない。
男は何かを察したようだ
「ここは 始まりの森 、ランカー目指すやつはここで経験を積んで・・・そうだなぁ3Lvくらいになったら旅立つのさ」
「ランカー?レベル?」
変わった話しに混乱しているのがわかる
そんな大助をみて男は驚きを隠せない。
沈黙の後、
「兄ちゃんに聞きたい事がある、家にきてくれねぇか?」
「俺もあなたにいろいろ聞きたい、お邪魔するよ、俺の名前は八神大助です。」
「俺はジュロイよろしく」
ジュロイのおかげで痛みは消えすぐに歩きだせた。
しばらく歩き木々の間から村が見えてきたジュロイの家ももうすぐだろう。
「で、どこまで話したっけ?」
優しげな顔だ。
「えっと、あの村はパシギ村って言って今日は祭りで近くの帝国に大半の村民がいってて・・それであの村は農業が盛んなところって・・・」
「そうそう、それで帝国には農家は少ないが様々な訓練施設とかのバトルに役立つ店がたくさんあるから旅の途中に寄るといい。」
ジュロイと出会った場所からここまで歩いてくる数十分の間に様々な事を知った、そしてこちらの事も教えた。
「旅」などの意味不明な事は沢山あるがそれは落ちついてから聞く事にした。
村が見えてから数分後ジュロイの家の前に立っていた。
「大助、すまんが家に入る前に神殿に行こう、大助の力を確かめたい」
意味はわからなかったが 行けばわかるだろうと思い神殿に向った、村の神殿は帝国のに比べて小さいが機能は同じだと言う。
数分後神殿についた2人は中に入った。
白を基調にした宮殿のようなつくりだ。奥まで進むと1人の神官がいた。
口を開いたのはジュロイだ
「この子はまだ職業を持ってないそうなんです」
「わかりました、では奥にお進みください」
促された方向には薄暗い通路が延びている。
神官のあとについて行くと個室に案内された。
「名前は?」
「八神大助です」
カチャカチャカチャ
「ではこれの案内にそって設定してください。なお、装備品など一部を除いて変更不可となりますので慎重にお選びください。」
手渡されたのは手のひらサイズのタッチパネルだった。
[1.職業(使用可能上位3職のみ表示)
「死神」「勇者」「神獣使い」この3種類からお選びいただけます。]
「あれ?会社員とかじゃないんだ、えっ、てかゲーム?ゲームって・・・強くね?」
詳細は・・・
これか!うわっ、やっぱ強っ!
「死神」特級職業
体力:最低ランク
攻撃:全職業中最強
防御:最低ランク
速度:全職業中最強
魔攻:全職業中最強
魔防:最低ランク
戦闘特化型です。無傷での戦闘がメインになります。テクニックがあれば有利に戦えるでしょう。
「勇者」特級職業
体力:トップクラス
攻撃:トップクラス
防御:トップクラス
速度:トップクラス
魔攻:トップクラス
魔防:トップクラス
平均型です。すべての能力がトップクラスです、初心者でも扱えます。
「神獣使い」上級職業
体力:最低ランク
攻撃:最低ランク
防御:最低ランク
速度:最低ランク
魔攻:最低ランク
魔防:最低ランク
特殊技能(神獣使い):全職業中最強
能力は神獣によってことなります。
どうしよう・・・ よし!
画面は別の物に変わった。
[次の設定です。後は自動設定ができます。どうしますか?]
残りは・・・、自動でいっか。
そして数種類の非現実的な設定が終わった、この非現実的な設定の事もジュロイに理解できるまで説明してもらうつもりだ。
まぁどうせ何かのイベントだろう。
それでこれが設定内容だ
誤字などは極力なくしていますが見つけた場合コメにて教えてください