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Spade Online  作者: 佐藤義龍
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洞窟探検4日目後半

連続投稿ですので一個前のを見ていないという方は戻って見てきてください。

今回は戦闘があります。

うまくかけてるかどうかは自身がありませんがゆっくり読んでいってください。

~探検4日目午後~

人間形態の狼少女とジードが並んで歩いている。

食事をするのに床で食べさせるのは悪いと思ったジードが人間になれるのかと聞いたところなれるようだった。

人間になったときの見た目は中学生くらいに見える。

まあ年はジードとあまり代わらないということにしておこう。



「お前って大食いだったんだな」


「そんなことありません!乙女に対してなにを言うんですか!」


「いや、見たままいっただけだ」


「もっとオブラートに包むとか無かったんですか!」


「ダイエットしたほうがいいんじゃないか?」


「もっとひどくなってますよ!私は太っていません!」


「まあ見た感じ太ってるようには見えないな、やっぱり狼だから消費が多いのか」


「そういうことですね」


「それとも人間形態になるときに調節ができるのか・・・?」


「そんなことできません!」


「ああ、俺が悪かったからそんなに怒るなって」


「怒ってません!」


スタスタ


少女が競歩並みのスピードで歩き去っていく。

それおジードは慌てて追いかける。

そのようにしてしばらく洞窟にもぐっていった。



しばらくして


「何でモンスターが一匹もいないんだ?」


「イベントかボスですね」


「ボス?ボスがいるとモンスターがいなくなるのか?」


「そうです、ほかの個体とは違い、能力がとても高いです」


「であったら即死するな」


「私はあなたのモンスターですからどこまでもついていきますよ」


「ちょっと気になったんだが俺が死んだらお前はどうなるんだ?」


「あなたが死ぬときは私はとうに死んでいるでしょう」


「遺書みたいに言うな」


「実際、私はアイテムさえあれば復活できます」


「なんていうアイテムなんだ?」


「さっきの拠点にあった、命の秘薬です」


「それはどういうアイテムだ?」


「使用すると死んだ味方が生き返ります。ただし死んだ場所で無いと意味がありません。」


「どうやって死んだ場所と判断するんだ?」


「私の場合であればあなたのマップに私の死んだ場所がマークされます」


「そこらへんで使えばいいんだな?」


「はい、その薬は意外と効果範囲が広いのですが余りにも遠いと発動しません」


「便利なんだな」


「たくさん持っていても損はありません、むしろ得ばかりです!」


「出る前に大量に持っていくか」


「それがいいと思います」


「あともう一つ質問なんだが」


「なんですか?」


「あの大きい狼はボスだよな?」


「え・・・?」


「危ない!」


ジードが少女を抱きかかえてとぶ。

さっきまで少女がいた場所に大きな狼が飛び込む。


「ふむ、なかなかやるのう人間の少年よ」


「おまえが狼のボスなんだな?」


「そうじゃ、わが同胞を何匹も殺した罪償ってもらうぞ」


「いいだろう、お前を殺して交際を認めてもらう」


「わしの娘はやらん!どうしても欲しいというのであればわしを倒していけ!」


「行くぞ!」


「『咆哮』」


ボスの狼がスキルを発動する。

その瞬間ジードは刀が反応するのが分かる。

そして咆哮を無効化にした。


「この刀すげーな!」


「それは・・・なんであなたが狼の宝刀なんて希少なアイテムを持ってるのですか!?」


「お主、わが同胞より奪いたる宝刀を使いこなすものか」


「そうみたいだな、行くぞ!」


ジードが狼に向かって上段から切りかかる。

しかし狼は素早い動きでよけそのまま噛み付いてくる。

噛み付いてきた狼に向かって少女のファイアランスが命中する。

狼は怯みいったん後ろへと飛びずさる。

それを追いかけジードは切り裂く。

狼はスキル『ボスの威厳』を発動する。

すると少女は動きが止まる。

そして離れあいまた向かい合う。


「大丈夫か?」


「動けないだけです、あのスキルは狼の動きを止める効果があるみたいです」


「厄介だな」


「でも魔法は使えます、だから大丈夫なのでご主人様はあの狼の額の宝石を狙ってください」


「あれは弱点なのか?」


「あれを破壊することで古傷がどこにあるか分かるようになります」


「そこを狙えってことだな」


「はい、長はたくさんの戦いを繰り返してきたのでたくさんの傷があります、それをあの宝石で守っているのです」


「さすがあの群れにいただけはあるな」


「ありがとうございます!」


「でも、もともと自分の長だったやつに攻撃できるのか?」


「さっきしてましたけど・・・?」


「ああ、殺しても大丈夫かって聞いてるんだ」


「できればやめてあげてください、このエリアではボスは復活できませんから」


「わかった、一割くらいまで削って様子見するか」


「一応言っておきますけど、あのボスは最後の技が危険なのできちんと避けてくださいね」


「おう、どのくらいで使うか分かるか?」


「相手を強敵だと認めたときだそうです」


「いつか分からないのかよ!」


「うっ、どんな技かは分かりますよ?」


「あ、やっぱり教えないでくれ、まじめに勝負がしたい」


「分かりました、私はサポートに回ります、攻撃して狙われるとどうしようもありませんからね」


「よし、いくぞっ!」


「作戦会議は終わったかの?わしを満足させて見せよ!」


そして再び重なり合う影。

どちらが攻めているのかも分からない。

刀と牙がぶつかり合い火花を散らす。

時折魔法がジードを強化する。

一進一退の攻防が続く。

当然このままではジードが負ける。

ジードもそれが分かってはいるが対応策がない。

そしてジードは魔法を使い始める。


「アーススピア」


「その程度の攻撃がわしに当たるとでも思っているのか!」


「いまだ!」


「はい!ファイアランス」


「な、」


そのまま狼に命中する。

そして命中してひるんでいるスキに額の宝石を壊す。


「そらっ」


バキン


「やりましたね」


「これであとは古傷を狙うだけだな」


「やるのう、人間よ」


「まだまだこれからだぞ?」


「わしの全霊を持って当たろうぞ」


「なにかするのか?」


「スキル『風精霊の導き』」


「なぁ、あれどういう効果だ?」


「えっと・・・見たら分かります」


話している隙に後ろへ回りこまれている。

それをあわてて回避し向き直る。

スキルの効果はスピードをプラスするようだ。

とらえきれない速度になってきている。


「早すぎじゃねーか」


「あれがボスの力です」


「技・・ではないみたいだな」


「そうです、技はあのスピードで使われるので回避がとても難しいことで有名です」


「古傷が見えようとも当たらなければ意味がないぞ!」


「くそっ、カウンターであわせていくしかないな」


「私は強化をスピード重視にしますね」


「できたのかよ!」


「あれ使うまではダメージ中心のほうがいいかなーって思っただけですよ」


「何とかなりそうか?」


「多分いけます」


「じゃあ頼む」


「はい、クイック」


クイックが発動した瞬間、世界が少し遅く見えるようになった。

自分のスピードは変わらないのに他が遅くなる。

時間の流れが速くなっているようだ。

これは相当MPを消費しそうだな。

自分でもかけてみるか?

そうすれば相手の動きがよく分かるかもしれない。


「クイック」


「え、重ねがけって意味ありませんけど・・・」


ジードは精神に50のダメージ。

狼の嘲笑、ジードは精神に150のダメージ。

ジードはがむしゃらになった。


「うわあああっ!」


なんと偶然にも狼の最も大きい古傷に攻撃が当たる。

ランダムに振り回される刀をよけるのは難しいようだ。


「ぐっ、わしはやられるわけにいかんのじゃ!」


ジードは落ち着いたようだ。

そこでにらみ合いが続く。


「そろそろわしのHPもなくなりそうじゃ、最後にあがかせてもらうかの」


「くるか・・・」


「頑張ってよけてくださいね、クイック」


「結界『旋風陣』、『氷雪陣』」


「なんか範囲攻撃っぽいような・・・ってあいついねーよ!」


「ショット!」


「はやっ、でもよけたからお前の負けだ!」


「誰が一発だけだといったかの?」


「え・・・?」


狼がジードの周りを走り出す。

時折電気の球が飛んでくる。

飛んでいった玉は空中で静止する。

それが続くとどんどんよける場所が減っていく。

そしてそれらが一気に開放される。

空中で静止していた玉が一度に電気を大量に発する。

それは電気の空間となってジードに襲い掛かる。




「これをよけられるとわしの負けじゃの、倒れてくれればいいが・・・」


「誰が当たるって?」


「な、なんじゃと!」


ジードは狼の後ろで刀を狼に突きつけている。


<ジードはダンジョンウルフのボスを倒した>

<ジードはレベルが61になった>


「今まで気づかれなくてよかったよ、ほんとに」


「どうやって抜け出したんじゃ!」


「クイックの上位の魔法を使っただけだが・・・」


「どうりで簡単に弾をかわされるわけじゃ」


「降参してくれるよな?」


「しょうがないのう、伝説級の防具と加護で見逃してくれるかの?」


「ああ、それでいいよな?」


「はい、それでいいと思います。できれば私の分の装備をいただけると嬉しいのですが」


「わしを倒したお主にわしの娘と嫁入りの餞別として装備をやろう」


「えっと・・・なんで嫁にもらうことになってるんだ?」


「おぬしが言っていたではないか、交際させてもらうと」


「あ・・・」


「ふつつかものですがこれからよろしくお願いしますね?ご主人様♪」


「そういえば名前聞いてなかったな、なんていうんだ?」


「私はフローラといいます」


「しょうがない、これからよろしくな、フローラ」


「はい!」


「装備もって来ましたけど・・・」


「今行くのは無粋というものじゃ」


「そうですね、愛の語らいを邪魔するのもなんですしね」


・・・・・

・・・


「さて、これがおぬしらのための装備じゃ」


「おお、ありがとなボスさん」


「ありがとうございますお父さん」


「効果などは後で見てください、次の階層もがんばってくださいね」


「おう」


「はい」


<ジードは称号『狼の魂』を手に入れた>






ジード


装備


ウィンドウルフセット


効果

・SPD+50%

・スキル『咆哮』

・スキル『旋風陣』

・スキル『風精霊の導き』


現在のステータス


スキル

・『魔法攻撃』

・『獣の本能』

・New『咆哮』

・New『旋風陣』

・New『風精霊の導き』


称号

・『無謀人』

・『一撃必殺スライム

・『未知との遭遇』

・『スライムの天敵』

・『やられやく』

・『初級者』

・『探検初級者』

・『伝説マスター(初級)』

・『モンスターテイマー』

・『狼の魂』





『狼の魂』


入手方法

・狼の伝説級装備をそろえる


効果

・同じマップ上の存在(ハイド状態含む)がMAPに表示される

・相手への攻撃時50%の確立でひるませる

・スキル『咆哮』の消費MPが0になる

ちょっとまとめとしてジードのデータを載せてみました。

わからないところがあった場合教えていただけると修正します。


意見などがありましたら感想お願いします。

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