タコイカモドキ?
?「いいから早くこいつを引き剥がせ!」
この厳しい口調のこいつは「清水 晴美」文字だけでは分かりにくいと思うが、立派な少女である
晴美「・・・何黙ってるんだよ。まさか俺がこんな奴に襲われてるのを見て発情したか?」
ちなみ今の清水の背中には、タコだかイカだかよく分からない魔物が張り付いている
彼女は手足を触手?に拘束されており、ナイフもまったくの無意味になっている
晴美「マジかよ・・・まず警察に通報しなきゃな?」
?「分かってるって。とりあえず動くなよ?」
俺は手に持っている鉄パイプに自分の魔力をそそぎ込む
すると魔力は鉄パイプの先端からイメージした「形」となって現れる。今はこの鉄パイプの話は後回しにする
清水「間違っても俺の額ぶち抜くなよ?」
これはきっと彼女なりの冗談・・・だと思う
?「いくぞ?・・・おら!!」
鉄パイプの先端から延びた魔力の「槍」はタコイカモドキを貫いた
すると、タコイカモドキはバラバラと液体となって、彼女に降り注がれた
清水「うへー・・・最悪だ」
本当に最悪だ。魔物に胸触られるわ、変なねばねばまみれになるわで、最高の厄日だ
?「大丈夫か?」
清水「大丈夫に見えるなら早急に眼科行け」
この訳分からないこと言っている奴は「井坂 光一」変な奴だ
井坂「大丈夫だ、少なくともお前よりかは視力良いから」
そう言って、井坂は鉄パイプの先端の刃物をガラスの粒子の様に飛散させる
便利な武器だよ全く・・・
とりあえず今から
清水「早く家に帰って風呂に入るか」
もうそれ以外に考えられない
風呂風呂風呂風呂風呂!
清水「早くお前も帰れ・・・よ・・・?」
井坂「?清水?」
・・・おかしいな?体が動かない。気づいたら井坂の胸の中にいた
清水「・・・離、せょ」
井坂「何いってんの?お前から倒れかかってきたんじゃん」
そうか。なら
清水「・・・家まで、送ってけ」
井坂「・・・はぁ?」