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聖剣ミスティザックスに描かれた紋章の意味

読んでいただいてありがとうございます。

本日、この物語は完結します。

完結まで読んでいただいた後、評価をしていただけましたら

とてもうれしいです。

もしブックマークもいただけましたら

もっともっとうれしいです。

どうぞよろしくお願いいたします。

 ハルミさんが訪ねてきれくれた後、伝説のドワーフ鍛冶師・ボーフムさんもユキオ宅を訪ねてきた。

「約束のものを持ってきたよ」

 それは剣だった。

「最高の剣を作るといっただろう。ついにできたんだ」

 鞘から抜くと、神々しい輝きを放っている。しかも軽い。

「切れ味も最高、しかも絶対に折れない」とボーフムさん。さらに続ける。

「さらに自慢なのは、この剣に白魔術を込めたことだ。黒魔術に対抗し、切り裂くことができる」

「すごいですね」ユキオが感心する。

「ところで、ユキオ殿は首都決戦への参加を迷っているのだろう」

「ええ」

「無理もない。だけど、ナーゼルやカール、ユキオ殿が救った子供たちの未来を救える、とも考えてみてくれないか?」とボーフム。

 ユキオは何も返すことができない。沈黙が流れる。

 と、ユキオは刀のつかに描かれた紋章に気が付いた。

「ボーフムさん、この紋章には何が描かれているんですか?」

「ああ、よくぞ聞いてくれた」とボーフムさん。こう続ける。

「これはドワーフに伝わる伝承を現わす絵柄だ。3つの国と女神が描かれている。キミシル国とラルマ国とカラビア国、そして女神ソフィーだ」

 ソフィー……といえば、俺を面接した女神だ、とユキオは驚く。

 ボーフムが続ける。

「かつてキミシル国とラルマ国の間に、カラビア国があったことで、世界は平和に暮らしていた。しかしあるときカラビア国が滅んでしまうと、キミシル国とラルマ国は激しく争い、大量殺戮兵器を使用して世界は滅んでしまった。だから女神ソフィーは、もう一度やり直せる世界を願った。もう一度やり直せれば、絶対にカラビア国を守ろうと決意したのだ。そしてその願いはかなえられた……という意味の紋章だよ」

 ユキオは再び、絶句した。

 ソフィーは本当にカラビア国を守りたかったのだ。

 だからこんな俺にもチート能力を授けてくれた。

「ボーフムさん。ありがとう」

 ユキオはさらにこう続けた。

「俺、王都決戦に行きます!」

 

 翌日、キミシル国の大軍勢が、ミュンスター市の北方の壁に進軍してきた。

 迎え撃つのは、ギュンターが率いる王国騎士団である。

 団長のギュンターが、騎士たちを前に、決死の表情で語りかける。

「我ら騎士団の剣は、信条のための剣でも、正義のための剣でもない。そんなものはドブにでも捨てちまえ」 

 精悍な面構えの騎士団が、まっすぐにギュンターをみている。ギュンターは力強く言う。

「我らの剣は、民のための剣だ。仲間、家族、子供たち……民のために戦うのだ!」

「ウォー!」

 野太い声を地鳴りのように響かせて、騎士団の男たちが応える。

 みな、ギュンターたちに鍛えられて、一人前の男になった勇敢な騎士たちだ。

 そして、ついに戦いの火ぶたはきられた。

 キミシル国の軍勢が、壁を乗り越え、破壊しながら、次々と侵入してくる。

 騎士団はその軍勢を次々と斬っていく。

 だが斬り捨てても、斬り捨てても、後ろから別の兵隊が、続々と向かってくる。

 騎士団はその異様さに気がついた。

「こいつら、まるでロボットのようだ!」

「死ぬことについて、何も感じてないのか!?」

「兵がどんどん湧いてくる。きりがないッ!」

 ギュンターも当然、その違和感を感じていた。

「おそらく、何かの薬でコントロールされているか、あるいは精神を破壊されているか、だろう」


 そして西側、ラルマ国の大軍勢。

 対するのはパトリシア騎士団長が率いる第二騎士団である。

 こちらも精鋭がそろう騎士だけに、次々と相手を倒す。

 しかしまったく同じ。心を失ったような兵士たちが、続々と突っ込んでくるのだ。

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