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白魔法の媚薬!「私のエルフ耳、好きにしていいの」ルシアが絶頂する夜

 その夜、ユキオの寝室にノックの音。

 開けると、ルシアがいた。

「ユキオさん、ごめんなさい。どうしても眠れなくて、気持ちが落ち着かなくて……」

「こちらこそ。命を救ってくれてありがとう。ルシアさんがいなければ、俺はもう死んでいたんだ」

「そばで眠らせていただいていいですか?」

「いいよ。ベッドにいこう」

 そう言ってルシアの肩を優しく抱く

  紳士的にふるまうユキオだが内心はドキドキである。

 ルシアのさらさらの長い金髪からは甘くてフルーティな香りがして、ユキオの男心をくすぐる。肌もボディクリームを塗っているのか、しっとりとユキオの指にすいついてきて、バニラのような甘い匂いがする。まさに”キレイなお姉さん”である。

 今日のルシアは積極的というか、切ないほどユキオとの接触を求めてくる。

 両方の脚をユキオの脚にからませ、ユキオにバストのふくらみを擦り付けるように自分の体を寄せる。

 きっと今日、ユキオの致命傷を白魔術で救ったことが関係しているのだろう。

 即死レベルの猛毒での重症を回復させたのだから、恐ろしいほどの魔力を使ったに違いない。

 そのルシアの魔力は自分の中に宿っている、とユキオは感じる。

 そしてルシアもユキオの中に自分の魔力を感じている。

 その魔力どうしが誘引しあっているのだろう。

 柔らかな金髪からのぞくルシアの愛らしいエルフ耳が、ユキオの目の前にある。

「ユキオさん、私の耳、いつも変な目でみてますよね」

「い、いや……」あわてるユキオ。

「いいんです。気になるけど……イヤではないですから」

「ごめん……」

「あやまらないで……今は、私の耳を好きなようにしていいですよ」

 頭がクラクラするユキオ。

 ユキオは美しい耳にかすかに唇を当てる。柔らかい感触。もっと触れたい。

 ユキオの唇がその神秘的な耳の形に添って、はっていく。

「あ、ああんっ…」

 ルシアの声が漏れる。ユキオは思わず唇ではさんでしまう。

「きゃあっ、いいっ、すごいっ……」とルシア。

 ユキオの気持ちは、はやる。

 ルシアのことが愛おしい。

 エルフ耳を、唇ではさみながら、そっと左右に動かしたり、唇で包んだり、震わせたりした。

「いやぁっ、いいっ、気持ちいいっ、ユキオさん、もう、わたし……耳だけで……」

 ユキオももう何もわからなくなって、

「ルシア、ルシアっ」

 と彼女の手を握って、そのエルフ耳に唇を熱く押し当て、はわせ、はさんで刺激した。

「ああ、もうダメ……ユキオさん、好きいいいっ!」

 ルシアが絶叫する。

 するとルシアの体が熱くなって、白い光に包まれ始める。

 そばにいるユキオも、その柔らかく心地よい光を感じている。

 その光はずいぶん長くルシアの体をつつんでいた、ように思えるが、確証はない。

 そこからはユキオにもルシアにも、はっきりした記憶がないのだ。

 

 翌朝、ルシアに聞いてみた。すると彼女は言う。

「白魔法が昨夜、新しいステージにランクアップしたんです。ありがとうございました」

「えっ、なぜ? どんなふうに?」

 と聞くユキオだが、

「それは私の体と心で感じています。今は秘密です。いずれわかるときが来ます」

 ルシアはそう言って笑った。神秘的な微笑みだった。 


(第四部 終わり 最終章〈最終決戦編〉に続く)

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