「来ちゃった~」ソニアとアイシルがユキオの入浴に乱入!
ユキオがリビングに戻るソニアはメイド姿で料理をしており、テーブルで待つアイシルと楽しそうに話している。アイシルは人間の大きさのサイズに変わっている。
「ユキオもこっちに来て。料理はもうすぐできるそうよ」
とアイシルが言えば、ソニアも
「今日のメイン料理は鮭のムニエルなのです」
と微笑む。
テーブルの上にはすでにバゲットとサラダが並んでいる。
ユキオもアイテムボックスの冷蔵庫から、よく冷えた白のスパークリングワインを取り出した。ソニアもメインディッシュを運んでくる。
ユキオはアイシルの隣に座り、ソニアはその正面に座る。
隣で見るアイシルは本当に美しい女だ、とユキオは実感する。目はつやつやと輝き、長いまつ毛は妖艶で、長い髪はさらさらと美しく流れている。
そして彼女の体からは甘い女性の香りがする。精霊サイズのときは全く気がつかなかった。花のような、蜜のような、誘ってくるような、生々しいオトナの女の香りだ。
ユキオの視線に気が付いたアイシルが、
「何見てるの? またおっぱいでも見てたんでしょ。エッチなんだから」
と冗談っぽく言う。ユキオが真顔で、
「胸は見てないけど、顔とか髪とか、やっぱりアイシルはキレイだな……って」
アイシルは、
「またそれ? うれしくないんだよね。そんなこと言われてもさ……イヤなんだよね」
と身をよじっている。でも体はどんどんこっちに寄ってきていて、アイシルが体をよじると髪がユキオの顔をなでて、ユキオの唇にも当たっている。でもそれを気にする様子はない。
アイシルの色っぽい香りがユキオを包んでいく。
ユキオはわけがわからないまま、アイシルにこっそりテレパシーで伝える。
「ごめん。でもやっぱり同じ大きさで隣にいると、あらためてステキな女性だって実感したからさ。でもイヤだったら、もうあまり言わないようにするよ」
アイシルがテレパシーで応える。
「もう、嬉しくないって言ってるでしょ~。でも、どうしても言いたいなら仕方ないからガマンしてあげるわ。仕方ないわね」
アイシルがさらにユキオに身を寄せてくる。
これが噂に聞く「ツンデレ」なのか、とユキオは思う。
ともあれ、ユキオはスパークリングワインを手に取って3人のグラスに素早く注ぐと、
「じゃあ、今日は新居引っ越しに乾杯」
と強引にお祝いモードに持っていった。
これには2人も乗ってきて、
「乾杯!」
とグラスを合わせてくれた。
「ご主人様、この飲み物、シュワシュワしてのどごしよくて、とても美味しいのです」
ソニアが言えば、
「さわやかで品があってステキな味ね」
とアイシルも笑顔だ。
ユキオはホワイトソースで味付けされた鮭のムニエルをパクつく。
「食感よくてクリーミーで、鮭の旨味ももう最高!」
とユキオが感想を言えば、アイシルも
「このムニエルは世界一、スパーリングワインに合うッ!」
ソニアの料理はみんなを満腹に、幸せにさせてくれる。
食事が終わり、ソニアが食器を片付けて洗う。手際がよい。
アイシルはスパークリングワインが気に入ったらしく、まだ飲み続けている。
ユキオは浴室に行って、風呂の窯を調節し、水を足して湯加減を調節した。いい温度だ。
ユキオはリビングに戻って言った。
「お風呂が沸いたよ。アイシルかソニア、どちらか入っておいで」
アイシルが言う。
「ユキオから入りなよ。この家の主人なんだし。私たちは後から入るから」
「わかった。では先に入るよ」
ユキオは着替えを持って、先に浴室に向かった。
今日はいい日だった、新居も決まり、いい買い物もできた。1日を振り返りながら服を脱ぐ。そして桶でお湯をくみ、タオルに石鹸を含ませて体を洗おうとした。と、そのとき、
「ユキオ~、来ちゃった」
見ればアイシルとソニアが浴室に入って来ているではないか。
「え~っ!」




