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広いリビング、自家菜園、それにみんなで入れる湯舟、最高なのです!

 ドミニクさんが案内してくれた、次の一軒。

 それは繁華街、商店街を抜けて、畑と牧草地の中に住宅が点在しているエリアにあった。冒険者ギルドからは歩いて15分ほどだ。

 門は石造りで、住宅は高い壁に囲まれている。

 敷地の中に入っていくと、なるほど、しばらく誰も住んでいなかったからだろう、建物に続く石畳の両側に広がる庭には乱雑に雑草が生い茂っている。

 中に入ると玄関は派手な感じはなく広くもないが、ゆったりしていて落ち着いた感じだ。

 リビングはダイニングと続きになっているLDKスタイルだ。暖炉も備え付けられている。広さもキッチンと合わせて30テクトはあり、ユキオは「合格だろう」と思う。

 他の部屋は4つある。そんなに使うことはないだろけど。

 最後に風呂を見に行く。

 浴室は広くて浴槽も広い。5~6人は入れそうな広さだ。シャワーも設置されている。

「ここがいいな。みんなで入れそう。最高!」

 とアイシルが言う。

「すごく気に入ったのです。ご主人様のお背中、流したいのです」

 ソニアも続く。

 ユキオは内心、オイオイとツッコミを入れる。

「だけど、あの荒れた庭は、なんともなりうそうにないわね」

 とアイシルが言う。だけどユキオは、

「フレームブラストで全部灰にしてしまうから大丈夫。自家菜園を作るよ。灰はそのまま肥料になるし」

 アイシルが呆れて言う。

「そんなことに能力を使っていいの?」

「いいんだいいんだ、すごく疲れてしまうだろうけど、あの草を全部刈ることを考えれば、圧倒的に時短でしょ」

「そういえば肥料って…ユキオ、何か作りたいの」

 アイシルが聞くと、ユキオは、

「とりあえずニンジンは育てようかと思ってる」

 それを聞いて、ソニアが小さく跳ねる。

「ニンジン、ニンジン、嬉しいのです!」

 ユキオはドミニクに物件の料金を聞く。

「駅前の白い物件が金貨40枚、この庭付き一軒家は金貨30枚です」

「ドミニクさん、ではこの庭付き一軒家、買いましょう」

「ありがとうございます。定価でお買い上げいただけるのなら、キッチン用具、ダイニングテーブル、リビング用ソファーをサービスでお届けさせましょう。燃料用の薪も付けておきますね」

「いいんですか?」

「ええ、がっつり値切られるかと思っていましたからね。定価で買っていただけると思っていませんでした。さすがは英雄ユキオさんです。その分はサービスさせていただきますよ」

 なるほどドミニクさんの店は繫盛するはずだ。この店なら安心して買い物ができる。ユキオはドミニクさんに聞く。

「ところで農具は売ってますか? それはお金を出して買いますから」

「いえ、基本的な農具はこの家の屋外物置に備え付けられていますよ。前の持ち主が使っていたものが、ほぼそのまま残っています。今は雑草に覆われて見えませんけどね」

 ユキオは、聞いておいてよかった、と思う。知っておかなければ庭ごとフレーミングヒートで灰にしているところだった。

「あと、水回りはどこで?」

「石畳の脇に井戸がございます。帰りに位置をお教えしますからご確認ください」

 こちらもやはり、聞いておいてよかった、である。

 ドミニクさんに金貨をお支払いし、物件の鍵を引き渡してもらう。

「では家具一式と燃料の薪は本日の夕刻にお届けします」

 と言ってドミニクは去っていった。

 とにかくサービスが抜群である。ユキオは心から感謝する。紹介してくれたハルミさんにも。

 さて次は、必要なものを買い出しに行こう。

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