第三部〈カラビア国・内乱編〉ユキオ、アイシル&ソニアとのマイホーム購入!
朝起きると、クロワッサンとポタージュスープ、にんじんサラダの朝食が並んでいる。ソニアが宿のキッチンを借りて準備してくれたのだ。
ソニアは戦闘力も優れているが、なによりの長所は愛情豊かなところだ。愛情があふれているから、仲間のことをなにかと思いやってくれる。料理もすぐに覚えて、2人のために準備してくれるようになった。
しかし宿に頼んでキッチンを借り続けるのも気がひけるし、宿での生活に不便を感じることも増えてきた。
ユキオは、アイシルとソニアの3人で暮らす家を買うことにしようと思った。ちょうどヤマタノオロチ退治の賞金・金貨30枚も届いたので、思い通りの物件が選べそうだ。場所は城下町で、できるだけ冒険者ギルドに近い方がいい。
朝食を食べながら提案すると、2人は顔を輝かせた。
ユキオがアイシルに
「どんな家に住みたい?」
と聞くと彼女は
「大きなリビングがある部屋がいいな。広さは20テクト」
1テクトは日本の畳一枚分のひろさだから、かなりの大きさだ。
ユキオは素朴な疑問をそのまま口にする。
「アイシルの体は小さいけど、そんな広いリビングで何がしたいの?」
「今まで言っていなかったんだけど……」
アイシルが、あらたまって言う。
「私、相手に合わせて、体の大きさを変えられるの。長い時間でなければ、人間サイズにすることもできるんだ。大きな家に住めるなら、食事のときとか、みんなと同じサイズで過ごしたいな」
ユキオは驚きつつ言う。
「そうなのか。今まで一緒にいたのに、そんな能力、全く気づかなかったな」
「今の体のサイズがいちばん楽だからね。サイズを変える仕組みは、私と対象者の関係性を特殊能力を使って変更している感じだから時間も限られてしまうの」
「じゃあ、アイシルの人間サイズ、楽しみにしてるよ」
「だから…」
アイシルがイタズラっぽい目でユキオを見る。
「お風呂も2人で入れるサイズがいいかも……」
ユキオは思わずアイシルの上向きなおっぱいのふくらみが押し合うように作る谷間を見て、人間サイズのアイシルとお風呂に入るシーンを想像してしまった。そしてそんな自分に顔を赤らめてうつむいてしまう。
アイシルはしてやったりの表情だ。
ユキオはなんとか気をとり直すと、
「ソニアはどんな家がいい?」
と聞いてみる。
「ご主人様と一緒ならどんな家でもいいのです」
ソニアはユキオの予想通りの返事を返すが、彼女は今回はこう付け加えた。
「いろんなお料理を作ってあげたいから、キッチンは充実していた方がいいのです」
「わかった。ありがとう。ではさっそくドミニクさんの不動産屋に行ってみよう」




