表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

22/65

潜入! 凶悪・闇奴隷商人の秘密アジト 毒サソリの罠

 公式(?)奴隷商人ウォルフガングによれば、闇マーケットで暗躍する凶悪な奴隷商人たちのアジトが存在する。

 それは首都ミュンスター市の中央にあるミュンスター城の地底部分にある。

 3人はウォルフガングの地図を頼りに城下町の路地裏の奥へと進んでいった。

 しかし、細い道を進んでいくと、小高い岡に突き当たった。ユキオたちの前に立ちはだかるような壁になっており、高さは人の背2人分くらいある。

 ウォルフガングの地図によれば、その先に道があることになっているが、それがない。

 書き間違えたのだろうか、ウォルフガングさん、とユキオは思う。

「ご主人様、どうされましたか?」

 困惑するユキオの顔を見て、ソニアが聞く。

「あるはずの道がないんだ…」

 それを聞いて、ソニアが言う。

「それって、隠し通路なのです」

 驚くユキオ。

「なんだ、それ?」

 ソニアが答える。

「城下町にはよくあるのです。隠し通路。仕掛けがあって、それを解かないと先へ進めないのです」

 ユキオはあらためて、目の前の壁を見る。コケや草が生えている普通の岡で、どう見てみても通路が作られているようには見えない。

「進めるようには見えないけど……」

 ユキオが言うと、ソニアは、

「ご主人様、難しく考える必要はないのです。間違い探しなのです」

 と、ソニアは壁に近づいて、草やコケの匂いを嗅いでいく。3分ほどすると、

「ご主人様、ここなのです」

 と、岡の中の壁の一部分を指さす。そこをよく見ると、土の色や生えている草の長さなどが微妙に違っている。そこに力を加えてみると、横に滑るように動くのがわかる。

 さっそくブロックを右にスライドさせてみると、その奥にはレバーがあった。

 レバーに上から力を加えてみる。動きは固い。だが、力を強めると少しずつだが反応し始めた。

 それともに、横の壁が右から左に開き始める。レバーを押し切ると奥への通路が現れた。

 ユキオはウォルフガングの言葉を思い出していた。そういえば、ソニアをこのミッションに連れていくように勧めていた。ユキオは心の中であらためて感謝した。


 ユキオは先頭に立って隠し通路に入っていく。最初は岡の中を通るトンネルになっており、物陰に隠れながら、3人は慎重に奥へと進む。

 短いトンネルを抜けると、通路の両脇には木々が茂る森が現れ、道の奥には大きく堅固な石造りの壁が左右に広がっている。長い間放置されているように古びて荒れた感じだが、その中には、なにか人がいるような気配がある。

 通路を進み建物に接近する。道の両側には龍の置物が置いてある。その陰に隠れながら進もうとするユキオだが、突然ソニアが、

「ご主人様、止まってください」

 と珍しく鋭い声をあげる。

 下を見ると薄暗い床に毒サソリが数多く歩き回っていた。20~30匹はいるだろうか。みな大きな両手のハサミを振り上げて、ユキオの脚を狙っている。ユキオの脚をとらえて、エビぞるように大きく上に振り上げた尾の先に仕込んだ毒針を刺そうとしているのだ。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ