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アンティーククロック~復讐を目指す非常識現実生活~  作者: 団栗山玄狐
第三章 縁を紡ぐ糸と真実を呼ぶ鐘の音
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act51 彼と彼女の思いのすれ違い



後日、ネタはキチンとばらした。

勿論相方にである。


オレの説明を聞いて、納得はしたようだが驚いてもいた。


数のことわりの真実とそれに対応できるオレの事に半ば呆れていたのだ。


「キミね、ホントに何であんな無茶したの!」

と、安村のお説教が始まった。


他の三組は、帰った後で神楽殿(神楽を舞うところ)で正座して、で。


何故、こんなことになるかは、解せぬ。

しかし、心配をかけたことは確かなので甘んじて受けることにした。


長い説教の後、

「キミは強いのはわかるよ…でもさ、私だって心配くらいはするんだよ。

ましてや、彼氏なんだから、さ。自分、の体の、ことくらい、労わって、よ」

と声が濁り始める。


オレが顔を上げると、俯きながら涙をいっぱいにした安村がいた。


その顔を見た事が一番のダメージになった。

オレの行動が彼女の負担になった。


いつもなら自分一人だからどうとでもなる、と思っていたのだが、相手がいるとなると今度は相手に心配をかけてはいけなくなるのだと理解してしまったのだ。


それにより彼女を泣かせてしまった。

それも自身の迂闊な行動で。


考えて行動しないといけなんだな、と思い知らされる。


オレの考えなしの行動がアクセルなら

彼女の心配や泣かせることはブレーキになってしまう。


オレの復讐は、これからが本番になるはずなのだが、この涙を見てしまうとなぜかしり込みしてしまう。


オレは、怖くなってしまう。

何故なんだ、疑問に悩まされる。


罪悪感がぬぐえない。


理解が追い付かないまま、オレは謝るしかできないでいた。


彼女を慰めながら。


その様子は、きちんと彼女の家族に見られ、

「まあ。あの子もうぞっこんじゃない」

「あもう一押しよミコ、女の武器を最大限利用しなさい」

と祖母と母親がいう中、


「そこまで押さなくても大丈夫かな」

父親がいい、


「そうじゃな、孫娘婿は割と古い考えの男じゃ。

心配もいらんじゃろ」

祖父が言う。


今日も安村家は通常運転である。


これで、いったん終了です。

これからネタ作りに入ります。出来上がりプロッタが出来れば、また再開します。

その時までしばしお待ちを

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