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アンティーククロック~復讐を目指す非常識現実生活~  作者: 団栗山玄狐
第三章 縁を紡ぐ糸と真実を呼ぶ鐘の音
43/52

act42 それぞれの気持ち




「確かにお前の講釈は、理にかなってるとは思うな。

あくまでそれは話の内容でだ。

お前が仕切るのが、気に入らない」

と、宇崎トシヒロが、食って掛かってきた。


冷静に判断できるのかと思ったが、割と短絡的か。


「気に入らなければどうする。君らの予定通りにオレと戦うか?

勝てる相手だと思ったんだろ?」


「ああ、そうだ。引き分けに持ち込むなんて話で戦いに持ち込む気だったよ。

それは、お前もだろ」

と、伏見ヒロに同意を求めた。


ああ、なんて正直な。

駆け引きを知らないのは、体育会系あるあるなのか?


「オレは最初から引き分け狙いだよ。こいつの多t会を見ていたからな。

勝てるイメージがわかない」

伏見ヒロは冷静に答えた。


アレ?割と理知的だな。


「何を弱気な?相手は毎回一回戦敗退の刻印者だ。下手したてに出る必要はないだろ」


「それは、こいつの戦いを見てないからだ。前情報だけで判断するからだろ」

流石は、覗き見していた伏見ヒロ。

割と謙虚に答えてくるな。



オレはげんなりし始めた。

なんか、一度戦った方がいいのかと思ってしまう。


こっちの手の内をここまで明かして、なお下に見てくるのは、体育会系特有なのかね。


どうも知識を見せても、力を見せないとダメなようだ。


「わかったよ、オレが二人と戦えば済むわけだ。二人ともおれに対して決闘意を向けてくれればいい。受けるから、それで戦えば理解できるだろ」


「へえ、やる気になってくれたようだ」

なるほど、それが目的でごねたのか。

割と頭を使うね、でも。


「まあ、宇崎。アンタがオレに勝てる確率はゼロに等しいけどな」

さっきのお礼だ。煽ってやろう。


「勝てるつもりかよ、毎回負けてるやつが…」

目の色が変わる。完全に敵視し始めた。


「負ける要素が無い。それに力の差を見せたら今度こそきちんと同盟を結んでもらえるかな」


「お前の方が強いと認めれればな。無理だと思うけど」

おお、煽り返してきた。


乗らんよ、実際オレが強い事は理解できる。

何故ならことわりの理解度が低すぎる。


多分、使いこなせてない。

なんとなくは、理解できているだろうが、それだけだろう。

そうじゃなきゃ、こんな講習会に参加しないし、その上でケンカを吹っかけてこない。


まあ、オレは達観しすぎてるとは言われる。

だから、気に食わないのかもしれんが、そのくらいはご愛敬だろ。


二人は、オレに対して決闘意を唱え、それを承認した。


場所は、明日の朝この神社で。

相手は初戦、でもオレは二連戦となる。


まあ、どうせやることにはなっただろうし、それが早いか遅いかの違いだろう。

血の気の多い奴ほど一度戦わないといけない。


それが、今なだけだ。


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