1.1 プラトンの見解
【お嬢様 悪治物語】は天使で、いえ、あくまで五十界が舞台の、架空とされるお話です(ᐢ ᵕ ᐢ)。
プラトンは民主制を悪い国制としているのですが、私が目にした他の『国家』を解説した記事では今一つその理由が解りませんでした。
そして、引用元のまとめ記事を読んで、私はやっと理解する事ができました。
それは「国家の船」の比喩といわれるものです。
早速、引用します(引用行:>)。
>アテナイの国家状況を船に喩えると、支配者である船主 (としての民衆) は、目も耳も悪く、船に関する知識もほとんど無い。
プラトンが暮らしていたアテナイ(現在のアテナ)は民主制を採っていました。
そして、支配者である船主 (としての民衆) の状況は、今もさほど変わりありません。
>そして、水夫 (としての政治家) たちが、「舵取り」の座を巡って相争っているが、彼らは「舵取りの技術」を学んだこともなく、学んだ先生やその時期を示すこともできないどころか、「舵取りの技術」はそもそも教授不可能だと主張し、教えられると称する者 (ソフィストなど) は八つ裂きにする勢いである。
>こうした水夫 (政治家) たちが、船主 (民衆) の周りに群がり、自分に舵を任せるよう頼み込み、その目的のためにあらゆる手段を尽くすのであり、競合者 (ライバル) を抹殺したり、船主 (民衆) を睡眠薬や酒などで動けなくしながら、船の支配権を握り、物資を勝手に使って飲めや歌えやの大騒ぎをしながら、やりたいように船を動かして航海していく。
「船主 (民衆) の周りに群がり、自分に舵を任せるよう頼み込み、その目的のためにあらゆる手段を尽くす」
今現在でも、選挙が近くなると上記のような状態になります。勿論、それは選挙が終わる迄の間です。
後は「船の支配権を握り、物資を勝手に使って飲めや歌えやの大騒ぎをしながら、やりたいように船を動かして航海していく」です。
奇しくも、支配学の見解「選挙にさえ受かれば、後は好き勝手(偽りの正当証明、免罪符化)」をプラトンが見事に説明してくれました。
「抹殺」とは物騒ですが、現在では失脚になるのだと思います。
また、「睡眠薬や酒などで動けなく」を、プロパガンダや世論の操作、心象操作(メディアによる誘導等々→睡眠薬)、また甘い言葉(集票狙いの口先だけ、若しくは民衆を一旦ぬか喜びさせてからの悪政実行→酒)に置き換えれば、現在の民主政治の有り様にそっくりです。
私の作品には、ひふみ神示を紹介する物の他に【お嬢様 悪治物語】といった内政等を取り扱ったものがありますが、その作品で表現したかった内容を上の引用文一行が物の見事に表しています。
>さらに、水夫 (政治家) たちは、船主 (民衆) を説得したり強制したりして、支配権を握るのを助けてくれることにかけて腕の立つ者 (民衆煽動家/演説家/策略家など) を、「まことの船乗り」「舵取りに長じた者」「船の知識を持った男」などと褒め称え、そうでない者を「役立たず」と非難する。
したがって、水夫 (政治家) たちは、「本物の舵取り」(「国の守護/真の政治術」に関する知者/有能者) になるためには、「年/季節」「空/星々/風」など舵取りに関する全てを注意深く研究して「舵取りの技術」(真の政治術) を身に付けなくてならないということが分からず、それが可能だとも考えないし、「本物の舵取り」(「真の政治術」の知者/有能者) のことを、「星を見つめる男」「要らぬ議論にうつつを抜かす男」「(自分たちにとっての) 役立たずな男」などと、呼ぶことになる。
いい政治家さん(本物の舵取り)は昔も今も排除されるようです。
また、始めはいい政治家さんであったとしても、報われる事は少なくその為に鞍替えした人も少なくない様です。
以上が、「国家の船」の比喩になります。
総括すると、元々選ぶための知識(目利き・審美眼)がないのに加え、ありとあらゆる手段でその目を曇らされてしまうのですから、選ばれる者は言わずもがなです。
考察を始めたばかりでテーマ(『選挙は要りません!?』)の結論じみたものが出でしまった様ですが、まだまだ考察は続きます(ᐢ ᵕ ᐢ)。