小学生のマット運動
小学生の女の子が難しい顔をして、下校していた。
ここ最近、体育の授業が「マット運動」だ。
前転、後転、開脚前転・・・・・・。やることがどんどん難しくなっている。
このあとには、どんなものが待っているのか、不安でしょうがない。
女の子は中学校のグラウンドの前を通りかかった。
なにやら声がするので、見てみると・・・・・・。
ヘルメットをかぶったお兄さんたちが順番に、頭からすべり込んでいる!
その光景に、女の子は衝撃を受けた。
(マットの大きさが、あれだけ!?)
小学校の体育で使うマットとは全然違う。お兄さんたちが頭からすべり込んでいる先にあるマットは、ものすごく小さい。
(あれが中学校の「マット運動」・・・・・・)
女の子は深いため息をついた。
自分も中学生になったら、あの「マット運動」をやらされるのか。今から不安だ。
(せめて、マットはもっと大きくして欲しい)
ヘルメットをかぶるとか、がんばる方向を間違えている気がする。危険だと思っているなら、素直にマットを大きくすればいいのに。
女の子は険しい顔で歩いていく。
そのあともグラウンドでは、野球部の部員たちが「一塁ベース」に向かって、ヘッドスライディングの練習をしていた。
次回は「雪山」のお話です。