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夜海

作者: わをん

イヤフォンから流れるヨルシカ

僕は今日も底辺を彷徨う

オレンジ色の外灯の下を歩く

微かに聞こえる船の擦れる音

僕の横を通り抜ける風のね

風に揺れる松のおと

かもめのなく声

僕と似ている公衆電話

青黒い空と海の境界に遠く光る

緑と橙と赤の灯台の明かり



あの日と同じまま

ずっと歳を取れないでいる

あの時は大人びていたかもしれないが

いまでは子供だ



太陽に照らされた少し赤い雲

空が明るくなってきた


そろそろ太陽が起きるから

そろそろ僕は寝よう

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