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1-2 異世界のサバイバル

すみません5話までしか完成してないです。6話以降は連休中に随時完成次第アップしていきます。

目標は10話まで!それ以降2日に1話頑張ります。

いやまじで何がどうなっているんだ?異世界転移とか厨二病かよ

引き篭もりとはいえ大人が思いつく妄想じゃないだろ

そもそも本当に転移か?ゴブリンになってるんだ

実は地震や火事に巻き込まれて向こうで俺は死んで転生してるのかも

…死んで転生でも厨二病かどちらでも同じだ

俺はこの姿で今後活動しなければならいのだ

まずは今後の対策と対応を考えよう、何故とかはまず安全確保してからだな。


まずは現状の再確認だ

場所は森の中、姿は異世界の魔獣のご飯にして人類の天敵ゴブリン

…軽く積んでいるな

いや、ポジティブに考えれば人間の前にいきなり姿を見せて即討伐よりはましだと思う

森の中でも魔獣みたいな動物系相手ならある程度対策も出来るはず。

当面の目標としては、この体の対応と確認、

最弱といえ人間と同じ四肢がついているんだスライムや植物になったわけじゃない。

ある程度動かしやすいだろう、能力も確認しやすい

次に行動指針だがこれはもう決まりだな。最弱ゆえ自己保身を最優先だ。

人間でも魔獣でも見つかれば確実に殺される。

いくら自己の能力を認識し鍛えたとしてもだ。

しかも俺に戦闘能力はない、はず?

前の姿では引き篭もりだったんだ。運動なんてここ数年単位で出来てない

まぁ、いわゆるオタクだった。地下闘技場の少年チャンピオンだったり東北地方の無敗一族とか企業の闇格闘大会漫画等々

割と格闘漫画は好きで読み漁ってた所為で、多少格闘術の知識だけならあるのでイメージだけなら完璧だ!

そんな妄想ばかりしてたからこんな事態になったのかな?


さてせっかく川辺に居るんだ体を洗っておくか

さっきから体臭が限界に近くなってる

鼻を押さえようと手を近づけると手も臭いんだから口呼吸するしかないんだが

それでもすっぱい感じが口内を刺激する

この匂いに誘われて魔獣が襲ってくる可能性を考えて

保身の目的面からも早急に対応すべきだな

しかし、この川の下流に人の居住区があった場合

これだけ異臭を放つ体で入れば一気に川は汚染されて下流に届くかもしれない

そしてその異常を調査しに来た冒険者に見つかれば…

よし、ちょっとがんばって川辺を掘って風呂みたいな物を作ろう

イメージは支流のように川とは別の水の流れを作りそこに窪みを二つ作る感じでいいかな?

まずは浴槽となる窪みだなが、こっちは腰辺りまでの深さで良いか

むしろ頑張るのはその隣の浄化槽代りの窪みだ

かなり深く広く掘って汚れが沈殿するような仕組みにして綺麗な水が抜けて行くものをイメージしている

多少汚水が流れるとしてもただ川に入って水浴びしたものに比べれば、随分とましなはずだろう

あとは体を洗うものだが、まぁ、その辺の土は多少砂利を含んでるようだし、

これで擦ったり近くに見えるヨモギみたいな草を使えば良いかな。汚れと匂いをどうにかすれば多少は変わるだろう。

万が一この世界の人間に見つかっても、身綺麗にしておけば生存の可能性が僅かにでも上がるだろう。


水浴びの成果は上々だった。匂いは最初の生ゴミのような異臭から薬草のような匂いになった。

あのヨモギもどきが一体何の草だったのか分からないが、匂い付けという目的には適していた様だ。

土で体の表面を擦ると、大量の垢の様な汚れと臭いがした時は悶絶しかけたなぁ、

それ以上にやばかったのは腰蓑だった。

水洗いでどうにかなる物ではなかったので、新しく2つの穴を急遽掘る事になった。

片方でその辺の小石と一緒に揉み洗いして、2個目の内には叩き潰したヨモギもどきと一緒に漬け込んでみた。ちょっとぼろになった気はするが、前の匂いのままよりは遥かにマシだろう。

川の汚染を気にして造った浄化槽もどきもなかなか良かった。

真っ黒く悪臭を放つ浴槽から流れ込んだ水を浄化槽を通過する際、汚泥と汚水に別けて元の川に流れるようかなり広く深く造った。

多少汚れが戻ってしまうが、浴槽の色と比べれば黒かった水が玄米茶程度の薄い茶色に変わっている。

これなら下流に流れ着く頃には浄化されている事だろう。


しかし、この水浴びで随分時間をとってしまった。

辺りはだいぶ暗くなって来た森の中なので日差しが入りにくく、まだ日が落ちきってはいないと思うが、それでもこの辺での活動はそろそろ限界が近いだろう。

月明かりがあれば夜も多少は見えると思うが、そもそもこの世界に月があるか不明だし、

その上都合よく満月である保証は更にない。

周囲の確認が可能な明るさがあるうちに寝床と食料の確保を急ごう。


森に夜が訪れると周囲は真っ暗になった。

そりゃ夕方といって障りない時間に薄暗くなっていたんだ、当然夜は真っ暗ですよねぇ

幸い寝床は川からすぐの所にあった木の洞に見つかった。

穴が小さかったが中は身をかがめれば入れる程度の広さがあった。

ここなら外敵に襲われる可能性が少ないと思い即決した。

一応その辺の木を拾って内から外に向けて構え寝ることに、これで穴を通ろうとした敵は枝を掃おうとするので襲撃に気づけるわけだ。

食料に関しても運が良かった。あのヨモギもどきだ。

食料を探し始めて直ぐに、木の実やキノコ等は有毒性の危険がある事に気づいた。

動物を狩ろうにも時間は然程ないし、狩れても生肉ってのはちょっと…

同じ理由から川での魚も断念。こちらも生の場合寄生虫の可能性が考慮される。

そこで手に残っていた草に気づいた。

あれ?これヨモギっぽい形に匂いなんだし多少苦いの我慢すれば食えるんじゃね?

ひとつまみ千切って嚙んでみると苦味だけで青臭い感じはあまりない、大量に摂取した場合なにか弊害があるかもしれないので5枚ほど食べて寝る事にした。


何故、何処等疑問は尽きないが、これが現実と確認されれば覚悟を決めるべきかも知れない

明日の朝起きたら夢でした なんて事を期待しながら俺は眠りについた。

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