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_ロリィタ_

_異世界に転生なんて信じられるか!?_

「なぁ、お前は生まれ変わったら何になりたい?」

 ふとそんなことを、幼馴染に聞かれ、俺は少し考えた後、こう言った。

「俺は…美少女の兄かな。」

「え…美少女じゃなくて、その兄なのか?相変わらずお前は面白いこと言うな…ふふ…。」

 お前から聞いてきたんじゃねえか…!

 俺は、頬を膨らませて拗ねた顔をするが、あいつは、

「ぶっふぁ!お前がその顔してもかわいくねぇよ!ダレトク!?あ、俺得だわ!!アハハハ!」

 俺は、顔に熱が集まっていくのを感じた。今の俺の顔は真っ赤になっているだろう。

「じゃあお前は、なにになりたいんだよ?」

 そう俺が問うと、そいつが少し考えた後にこう答えた。

「あー…うー…ん…そうだな、お前の妹とか…かな?」

「_________________________はぁ!!?」

「まぁ、なれたら良いなって話しだからな?それか、彼女でも良かったんだがな、妹の方が何かと都合がいい気がしてな!ははは!」

 いや、ははは!じゃねぇ!

「てか、何かと都合がいいってなんだ!!?おまっ!!はぁ!?いもうっ!!」

 頭のキャパを超えた。駄目だ、もう何も考えられん…。

「はぁ…と、取り敢えず、昼飯でも買いに行こうぜ…。」

 「いいぜ。」とあいつが短く答え、財布と携帯と家の鍵を持って、家から出た。

そして、数分歩いたところにあるコンビニへと向かった。

 そこでまさかあんな事が起きるなんて、思ってもいなかった。

まさか、まさか…バナナの皮を踏むなんて…そしてそのまま後ろにすッ転ぶなんて…。

 あぁ、頭が痛い、どうやら後頭部を強くぶつけたらしい。今まで暗いと思っていたが、まだ目を開けていなかった、目を開けるか…。

 すっと目を開けると、目の前には白色が広がっていた。

そう、白色が広がっていたのだ。少し、酸っぱいような香りもする…その香りを確かめるために少し顔を上げ、グッと顔を前へと突き出すと、ムニッと柔らかくて暖かい物と、ほのかに酸っぱい香りが強くなった。

「ひぁぁぁ!!!?」

 そして、顔が何かに当たった瞬間に、上の方から、女の子の声が聞こえたので、顔をもっと上にあげると、とてつもない美少女がそこに居た。しかもロリ。

 フリフリのワンピース(ロリィタ服)を着た超絶かわいい女の子が居た、この子のアソコに顔を…それを自覚した瞬間に、急速に顔に熱が集まるのを感じた。そんな俺の顔を、真っ赤な顔で見つめるその美少女。…カオス。

「ハッ!ご!ごめんね!さっきはホント!ワザとじゃないんだ!!ホントにごめんね!!怖かったよな!!?」

 そんな俺がアタフタしている間女の子はそんな俺の反応を見て、クスクス笑っている。

 可愛い。

 じゃなくて!!?この子誰!?しかも…

「ここどこだぁぁ!!?」

「!!!?」

 そんな俺の叫びに、少女も驚いてしまった。その事に罪悪感を感じた。

 しばらく俺が唸っていると、少女が口を開いた。

「お、お兄ちゃん?大丈夫?」

 ピシりと俺は固まった。

「へ?」

 俺の口から情けない声が漏れるのも仕方ないと思う。何故なら、急に全く知らない場所に、召喚されて、超絶かわいい少女にお兄ちゃんと呼ばれたのだから…。

ノリと勢い。

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