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第16話〜絶望と希望の先 壊れてしまった人形達
ラストだけです。
なので、500字にも満たしません。
ご了承下さい。
「お兄ーちゃん」
ニコニコとした表情でハルアキの側に美香は寄り添った。
果たしてそれは、何を意味する笑顔なのか。この時は、誰も彼女の本性を見破れなかった。
呆然と腰を抜かし、今もなお事実を否定し続けている彼は、隣に美香がいることにすらきづけないほど心の余裕が無かった。
「邪魔者はもう一人もいなくなったよ」
美香はそっと自分の右手をハルアキの左手に添え、ゆっくりと話し出した。
「だからね。もう心配しなくていいんだよ」
その声音からは、狂人の悪性など一切感じられなく、優しい人間の善性で溢れかえっていた。
「さあ、逝こ?二人きりの世界へ」
この物語を読んでくれてありがとうございました。
一応、なろうにはこれからも投稿していくのでその時はよろしくお願いします。
それでは、また。いつかどこかで。