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召喚される

会話文多めです。

苦手な方は避けて下さい。

召喚されてしまった。

いや、召喚されたのはいい。私を召喚出来る程の魔力を持った者がいるという事だからな。

さて、そいつはどんな奴だ?

召喚エフェクトの煙の所為で何も見えん!


「魔王様!召喚成功です!たまには役に立つんですね!」


「いつも役にたってるでしょ!?」


男と女の声が聞こえる。

会話から推理すると私を召喚したのは魔王、女の方のようだ。

魔王か、どんな契約させられるのだろうか?

気に入らなかったら前のように壊してしまおう。


煙が引いてきた。

男の姿しか見えん。私を召喚した女は何処だ!召喚陣の外にはでていないはずだが…。


「魔王様!なかなかのイケメンですよ!良かったですね!まぁ、俺の方がかっこいいですけど!」


あいつは喧嘩を売っているのか!?


「ちょっと! 契約の不利になりそうなこと言わないで!」


女の声が足元から聞こえた。足元・・


「破壊神バロス!あたしが貴方を召喚した魔王シヤン・スキロスだ!あたしが元の姿に戻る為の手伝いをしてほしいの!」


声の主の姿を見た。

犬…だと!?

地球でいう、愛玩用の小型犬の姿をしているのだ!

この私がこんな犬に召還された?嘘だ!そんなこと認められるはずがない!だが、魔力の量が現実だといっている!


「〜〜〜〜〜」


何か犬が言っているようだがショックが強く、何も頭に入って来ない。

目の前が真っ暗になった。




#=#=#




目が覚めるとソファに寝かされていた。

私が目を覚ましたのに気がついたのか男が言った。


「あー、目が覚めましたか!えー、貴方が気を失っている間に、こちらに有利な条件で犬…じゃない魔王様が契約させていただきました!俺は魔王様の唯一の従者、ルー・リコスルプスと言います。気軽にルー様と及びくださいね☆」


夢では、なかったか……。

契約してしまった以上、言うことを聞くしかない。…貴様に様は絶対につけるつもりはないがな!


「魔王様ー。バロスが起きましたよー。なんで犬が魔王やってるか説明してあげてくださーい。」


お前が説明すればいいだろうという言葉は飲み込むことにした。だが、これだけは言わせてもらう!


「私を呼び捨てにするな!」


契約主ならまだマシだが、こいつには呼び捨てにされたくない!


「はいはい、バロス様(笑)。どーどー、落ち着いて下さいよー。」


こいつの相手をするのはやめよう。イライラするだけだ!


従者(ルーだったか?)が豪華なベットから犬を連れてきた。

そして犬はしゃべりだす。


「貴方を召喚した時にも言ったけど、姿を変えられてしまったの。犬が魔王になったんじゃなくて、魔王が犬に変えられたのよ!」


「犬の姿はお前が望んだわけではないと?」


「当たり前でしょ!この姿になったら従者と部下がルー以外全員出て行っちゃったから、戦力補充として召喚したの。」


姿が変わるだけで出て行くとか、そんなに人望が無かったのだな…。


「なるほどな。それで?姿を変えた犯人の目星はついているのか?」


私の言葉を聞くと犬の目がキラキラしだした。うっ、か、かわ、可愛いだとっ!愛玩動物専用の能力が発動しているのか……?


「手伝ってくれるのね!昨日の朝、起きたらこの姿になってたの。だから犯人の姿はみてないわ。でも、安心して!目星はついてるから!」


尻尾をブンブン振っている。

あぁ、なんだこの気持ちは!

ものすごくモフモフしたい!


「犯人は勇者よ!勇者があたしに呪いをかけたのよ!」


もう耐えられん!

今行くぞ!私のモフモフ!!


「わかった。勇者を倒すのは私に任せておけ!」


言葉を放つと同時に私はルーから犬を取り上げ、犬を撫で回した!

頭、背中、お腹を重点的に!


「え?ちょっ! あはっ! くす、ぐったいっ、セ、セクハ、ラだぞ!や、やめっ!あははははははっ!」


モフモフ、モフモフ。はぁ、はぁ、モフモフ最高だ!モフモフ!モフモフ!モフモフ!


「はっ、あふぅ、あははっ!ちょ、ルー!見てな、あはははっ、で助け、なさいよ!」


「ブフっ!あ、すんませーん(笑) 落ち着けバロス様ー。」


モフモフがルーに取り上げられた。私のモフモ……はっ!私は一体何を!


犬がルーの膝の上でぐったりし、ハァハァ言っている。


「何故、ハァハァ言っている?発情期か?」


「あんたの所為でしょうが!……とりあえず、勇者を探し出して倒すわよ!そうすれば呪いの効力が切れて元の姿に戻るはず!」


そういえば、犬の元の姿を知らんな。見た目だけで従者と部下がついてくるとか、どんな姿だったのだろうか?ふむ、少しだが興味がわいてきた。


「おい、ルー!モフモフ!さっさと勇者を探しに行くぞ!」


「あたしの名前はシヤンだーー!」








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