表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
愛しい日々  作者: 黴菌
5/15

第4話:運命の日

どこにでもいる普通の恋人同士だった。




そう…あの日まで。



あの運命の日がくるまで。






俺達が付き合いだして何日か経った頃、佳奈は珍しく学校にこなかった。




心配になってメールをしても返ってこなかった。






俺は部活を休んで佳奈の家へ行った。



この前一度遊びに行った事があったから道は知っている。


佳奈の家に着いて玄関前のインターホンを何度押しても、反応はなかった。




すると1台の車が俺の前でとまった。



佳奈のお父さんだった。




「君は佳奈の…のりなさい。」



俺は確かに胸騒ぎを感じた。


行き先もわからず俺は車に乗った。




車は病院に着いた。



何故か予想どおりだった。






佳奈のお父さんに着いていくと…一つの病室の前で佳奈のお母さんが静かに……泣いていた。

その姿は…俺の心拍数を更に上げさせる。



佳奈のお父さんは冷静を装っていたが今にも泣きそうだった。



人間のもろさが…そこにはあった。



「聡君…落ち着いて聞いてくれ…。」


佳奈のお父さんがいつになく真剣なまなざしで俺を捕らえた。

そのまなざしから…俺はもう逃げる事ができない。

「えっ…。」



俺はその言葉が異常に恐ろしかった。

聞きたくない…でも…聞かなくてはいけない。



後悔したって…。



その言葉が俺を壊したって。


佳奈のために……。







「佳奈はね…後1ヶ月しか生きられない。」




世界が…逆さまになった…気がした…。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ