第1話:出会い
あれは10年前の事だ。
高校の授業をサボってここで寝ることが好きだった。
成績はそんなに悪くないから、いつも先生は目をつぶっている。
俺はもう少しで深い眠りに墜ちようとしていた。
「こんな所で何やってんのぉ??」
俺は女子の声に目を覚ます。
そのまま目をあけると…見覚えのある顔が見下ろしていた。
確か… 相沢佳奈。
学校内で噂の美少女だ。
「パンツ見えてるよ。」
寝そべっていたので彼女のスカートの中が嫌でも目に入った。
「えっ!?ちょっ勝手に見ないでょ(汗)!エッチ!!(笑)」
そう言って彼女は焦ってスカートを抑えた。
まだ俺の視線からはピンクのレース模様が見えていたが、まんざらでもないので言わないでおいた。
「許可とったら見てもいぃんだ??」
冗談半分で俺は言った。
君の焦った姿が妙にかわいかったから、
からかいたくなった。
「人にもよるねぇー(笑)なんちゃってー(笑)」
笑うともっとかわいかった。
「んで?相沢はなんでここにいるんだ??」
「あっそうそう!森永 聡くん!!君を探しにきたのだよ!!」
相沢が笑顔で言った。
「なっ…何?」
俺はなんだか少し恥ずかしくなった。
「アド教えて??ちょっと君には興味があるのさ(笑)」
そういって相沢は自分のポケットから携帯を取り出した。
「ふむふむ。おっけぇ★登録完了!今日メールするから(笑)バイバイ☆」
そう言って相沢はピンクの下着をちらつかせながら去っていった。
俺は最後まで寝そべっていた。
寝そべると景色がいい事に気付いた。




