孕んだ目 作者: 煮田 掲載日:2026/03/14 少し熱を帯びたカーテンのとなりで きみはとても、孕んだ目をしている 孕んだ目の先には途方も続く机の行列に、だれも気付かないでいるほこりが少し、あるだけだった ただそれだけなのに、きみはあんなにも孕んでいる ただそれだけなのに、ぼくは少し熱を帯びている ぼくを乱暴につかむきみを、ただみているだけ ただみているだけなのに、ぼくのからだは少しずつ、少しずついやらしくなってゆく じれったい空気を肌で感じながら、ぼくは夏と一緒に揺れていた。 夏が恋しいね