【第98話 皆で作る結婚式】
友紀と龍神たちがいっぱいいっぱいになっていることに気づいた正幸は、翌日の朝、彼方と幹也に相談した。友紀の様子が変なことは、麻美から報告が上がっていた。
改めて彼方が友紀に不安に思うことを聞いたところ、友紀は「全ての役割ができなければダメだよね」と言った。
彼方は、「キャパオーバーだ。しかも思い込みで大きく勘違いしている」と言った。
「これじゃあ友紀が壊れる。かわいそうに」と幹也が警告した。
そこで彼方は役割分担を提案した。オパのメイクは麻美、ベールを持つのは凛、一方で黒龍の話し相手はハクリューと正幸に任せた。オルガンは千晶である。友紀は歌を歌うことと、簡単な挨拶をするだけになった。
友紀はほっとした。彼方が、「もっと早めに相談すればよかったのに」と呆れていた。
高橋先生は啓一から、友紀の盛大な勘違いと役割分担をすることを報告され、大笑いした。
「しかし、役割分担は賛成だ。結婚式は皆が力を合わせて初めて成立する。幸せな人生のスタートを、朱雀ファイターズと合唱団このはで作り上げよう」と高橋先生は言った。
一方で、鶏串屋宝尼店も、普段の友紀の頑張りに報いたいと、クリスマスセットをテーブルの数だけ作った。金色のキャンドルとりんごスパークリングジュース付きで、披露宴もできるような料理が当日、朱雀寮に運ばれてきた。これには友紀たち全員がびっくりした。
オパと黒龍は当日、家族と来るだけでよかったが、招待客に配るクッキーを家族全員で作っていた。オパと黒龍の家族は、だんだんと一致団結していった。




