【第91話 黒龍のプロポーズ】
バレンタインから半年が経った。
オパと黒龍は両想いになり、お付き合いしていた。
黒龍の誕生日が迫ったある日のこと、彼方のところに黒龍がやって来た。彼方のところに来るのは初めてに等しかった。
「ウエディング関係の相談?」彼方が尋ねた。
黒龍は頷いた。自分の誕生日にオパにプロポーズしようと思っているが、いい言葉が思いつかないのだという。
「普通に『結婚してください』でいいんじゃない?」彼方が言った。
「出雲黒龍の気持ちを伝える。それだけのことだ」幹也も助言した。
黒龍は、この際自分でも考えてみることにした。
そして迎えた黒龍の誕生日。龍神ズや朱雀寮メンバーに祝われ、黒龍は幸せだった。
「今の気持ちを、黒龍一言どうぞ」スイリュウが言った。
「俺は幸せ者だ」黒龍が答えた。
「素戔嗚神社にて、オパが待っているよ」友紀が言った。
黒龍は素戔嗚神社に向かった。友紀や龍神ズも後を追った。
確かにオパは素戔嗚神社で待っていた。友紀に呼び出されたのだ。
黒龍が現れた。オパは黒龍に誕生日プレゼントを渡した。
「オパに聞いてほしい話がある」黒龍が言った。
オパは頷いた。
「俺は本当に幸せ者だ。でも、オパがいるともっと幸せになれる」
黒龍は息を大きく吸い込んだ。
「オパ、俺と結婚してほしい」
オパの目から嬉し涙が溢れた。
誰もがOKだと思っていた。しかし——。
「すごく嬉しいです。だけど、私の気持ちが整理できるまで待ってください」
オパはそう言った。
黒龍は静かに答えた。「分かった」




