【第71話 キリュウが破水】
10月中旬、旅館出雲は神在月で大忙し。黒龍の父の檄を飛ばす声が響いた。オパ、アカリュー、スイリュウ、ハクリューの清掃応援隊も大活躍。公式戦を終えた友紀と、付き添いの正幸は土日のみの参戦だ。
キリュウはすでに臨月を迎えていた。いつ生まれてもおかしくない状況。友紀はキリュウのお腹を撫でた。赤ちゃんが女の子だとわかっていた。アカリューは元気に産まれてくれと願っていた。スイリュウとハクリューは安産祈願をした。
そんなある日、友紀の仕事中にキリュウが破水した。第一発見者は彼方だった。彼方が走って鶏串屋宝尼店に来た。友紀は彼方からの話でびっくりした。トレーナーやリーダーが代わりに話を聞き、友紀は早退することになった。しかし、成績には影響なし。キリュウは龍神の里の病院に運ばれた。幸いにも処置が早く、キリュウは落ち着いていた。友紀と龍神ズ全員が汗だくで駆けつけたため、キリュウは目を見開いた。友紀たちがそれだけ心配したとわかった。
オパはキリュウにずっと寄り添い続けた。助産師は「帝王切開をします」と言った。友紀たちは良い気をキリュウに向けて送った。アカリューとキリュウが手術室に消えた。どれくらい経ったか、元気な産声が聞こえてきた。アカリューの目は涙でいっぱいになった。キリュウは無事に小さいながらも元気な女の子を産んだ。友紀はホッとして倒れてしまった。看護師の好意で友紀は点滴治療を受け、その日は帰宅した。アカリューはキリュウを労った。




