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【第62話 サブリーダーが引き抜き?】
友紀の仕事は順調だったが、時たま自分の調子が悪くなる予感に苦しんでいた。
ある時、社員がやって来た。うどん店の清掃ヘルプにサブリーダーが選ばれたのだ。ただし転勤ではなく、その時間だけ働くことになった。友紀はサブリーダーの穴を埋めようと必死になり過ぎて、座敷で転倒し、頭を強く打ってしまった。サブリーダーの同僚の「一緒に行きたい」という叫びを聞きながら、友紀は気を失った。
目を覚ましたのは朱雀寮だった。友紀の脳波などには異常はなかったが、かなりうわ言ばかり言うので、友紀が精神面で追い詰められていることが分かった。友紀は46日の有給が余っていたため、有給消化という名目で2日間の休みをもらった。「リラックスしに出かけない?」とスイリュウが言った。
友紀は、龍神の里に行くときにスイリュウに、「前のように悪くなることを恐れている」と自分の心配を初めて吐露した。スイリュウは、友紀の心情を聞きながら、「友紀はもっと周りを頼れば良いのでは?」と言った。そして、「あなたが悪くなりたくないって思うならば大丈夫」と続けた。




