表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
掃除戦隊セイソウジャー  作者: yukichi
座敷奮闘編
54/121

【第54話 一つ一つ確実に】

友紀は、アパートで初めて大龍神の夢を見た。

「友紀が頑張っていることは皆分かっている」

大龍神はそう励ましてくれた。実は自分でも気づいていなかったが、友紀はチェック形式で書くと頭に入りやすかったのだ。

「焦りすぎて口ばかりで、実際の仕事が疎かになっていた。それも原因だった」

友紀は反省した。

翌日、友紀は一つ一つ作業を声に出しながら座敷の仕事を進めていった。すると、時々手順を間違えていたことに気づき、手順を書き直した。確実に一つ一つこなしていく。

サブリーダーやリーダーの畳の拭き方を見て、友紀は空いている畳で真似をして拭いた。

「まっすぐ手を伸ばして。頑張れ……」

リーダーが叱咤激励してくれる。

昼休みに、有給休暇を取った正幸が友紀の働く鶏串屋宝尼店に来た。友紀は正幸が来てびっくりした。

「このお店きれいだな」

正幸が店内を見回しながら言う。

「座敷という新しい課題に苦戦中……」

友紀は笑った。

正幸はチキン南蛮弁当を頬張りながら、友紀のノートを見ていた。すると、赤ペンを取り出して一つ一つ確実にチェックを入れ始めた。

「アドバイスは青で書くように」

そう言って書き込んでいく。正幸が整理したノートは見やすくなっており、友紀は感心した。

「線一本で同じノートがこんなに見やすくなるんだなあ」

仕事終了後、友紀は正幸に礼を言った。なぜアドバイスは青なのかと尋ねると、青は記憶に残りやすい色だと教えてもらった。友紀は早速実行することにした。

「拭き方は人それぞれなんだけど、ダスターを全体で持つとまっすぐになるんじゃないか?」

正幸はそう言って、親指と人差し指で挟み、全体で持つ方法を見せてくれた。これで稽古場を拭いてみたところ、片手でも力が入るようになった。

「稽古場がめっちゃきれい」

幹也が驚いて言った。

正幸も一緒に稽古場を拭いた。千晶が友紀の家族に電話をし、彼方が友紀の拭き掃除の稽古中の様子を動画に撮って送った。

「上手くなったね」

友紀の母が言った。

「正幸君は教えるのが上手いな」

友紀の父も感心している。

「悪いことをしたらお店の雑巾がけをやらされましたので……」

正幸が苦笑いすると、朱雀寮メンバーはこれを初めて知ったので大笑いした。

「やっぱり正幸さんは凄いな」

友紀は改めて感心した。

しばらく正幸は友紀の拭き掃除特訓に付き合うことになった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ