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【第46話 告白の返事】
友紀は告白の返事をまだしていないことに気がついた。素戔嗚尊と黒龍に話を聞いてもらい、ようやく自分の気持ちに整理がついた。
放課後、友紀はトレーナーと宝尼のメンバーを素戔嗚神社に呼び出した。教育係への返事を、皆の前で伝えようと決めたのだ。
境内に集まった皆の視線が友紀に注がれる。友紀は深呼吸をして、教育係の目を見た。
「告白してくれたのは、すごく嬉しかった」友紀は言葉を選びながら続けた。「でも、まだあなたのことをよく知らないの。もっとお互いを知ってから、改めて返事をさせて」
教育係は少し考えるように黙ったあと、静かに頷いた。
メンバーたちを見送ったあと、素戔嗚尊が友紀に声をかけた。
「きちんと言葉にできていたな」
「ありがとうございます」友紀は小さく笑った。「実は、自分から人を好きになることは何度もあったんです。でも、誰かに好きだと言われたのは初めてで...どう答えていいか分からなくて」
「友紀が人に好かれるのは、常に周りをよく見ているからだ」素戔嗚尊は穏やかに言った。




