【第44話 友紀を巡る恋模様。】
友紀は教育係の熱心な指導に影響を受けそうになる一方で、仕事を全うする責任を感じていた。それは「宝尼のエースになれ」という社員の言葉があったからだ。しかし、友紀の心の状態は決して良くなかった。黒龍は、友紀がうつむいて歩いている姿を見て不安を覚えた。さらに、手を洗う場所で頭を打ち、素戔嗚尊は焦りを感じた。今日は穴が塞がっており、大龍神は龍神の里にはいないことが分かっていた。
素戔嗚尊と黒龍は友紀の相談に乗ることにした。友紀は、「教育係から告白されたのですが、どう返事をしたらいいのかわからない」と悩んでいた。また、以前付き合っていた正幸との関係はどうすればいいのか不透明だ。と話した。「近くにいるのに、どこか遠く感じる」とも言及した。実は、正幸は社長令嬢と結婚していた。友紀は、正幸が体調を崩さなければ離婚はなかっただろうと思っていた。黒龍は、「それはすごい縁だったね」と感想を述べた。
友紀が身を引くつもりではないかと黒龍は考えた。解決方法は一つ、ありのままの自分を理解し、自分を好きになれるのはどちらかを見極めることだ。友紀を好きな人は少なくとも3人いる。教育係、二田から来た同僚、そして正幸だ。「まずは仲間でいることを始めてみなさい」と素戔嗚尊はアドバイスした。「縁は恨みに変わることが最も恐ろしい。しかし、切れる縁は必ず切れる。あなたは八方美人になる必要は全くありません」と続けた。黒龍は思わず拍手した。それを受け、友紀は一礼しアパートへ戻った。




