【第30話 改革開始】
友紀は買い物を済ませた後、8時ごろに出勤した。黒龍は踏切を渡って素戔嗚神社に向かい、友紀は職場で新しいトレーナーによる指導を受けることになった。
まず指摘されたのは髪型だった。トレーナーは友紀に、二田時代から続けているハーフアップスタイルを、リボン付きネットでまとめるよう指示した。
「ハーフアップのほうが可愛いのに」最初は文句を言っていた友紀だったが、リボン付きネットを使うと清潔感のある髪型に仕上がった。周りからの評判も良く、友紀はリボン付きネットを2、3個購入することにした。いつの間にか、友紀といえばリボン付きネット、という印象が定着してしまった。
次に改善が求められたのは、机の拭き掃除だった。友紀は力が入りにくく、両手でダスターを握りしめて拭いていた。そのため時間がかかり、その様子が猫のような仕草に見えたのか、「友にゃん」と呼ばれるようになってしまった。
悔しい思いをした友紀は、朱雀寮に戻ると机の掃除を引き受け、幹也や彼方から力を入れやすい拭き方を教わった。コツは机の縁を掴むことだという。「友にゃん」というあだ名を聞いた朱雀寮メンバーと龍神ズは大笑いした。
翌日、彼方が昨夜教えた通りに拭いているのを見て、友紀も真似をした。何度もよろけながら一生懸命拭くうちに、少しずつ感覚をつかんでいった。後日、リーダーからさらに詳しい改善案を教わり、時間はかかったものの、ついに上達することができた。
こうして友紀の改革が始まった。トレーナーと親しくなるにつれて、友紀は元々の可愛さを活かすためにオフィスメイクを学び、女性としての魅力をさらに高めていった。
友にゃん……ではなく、友紀は宝尼でどう活躍していくのか。これからの展開にご期待を!




