【第22話 友紀、ダイエットを始める】
友紀は、宝尼での仕事をしながらヘロヘロになる日々を過ごしていた。疲れた体を引きずりながらも清掃を続けていたが、ストレスの反動が彼女に襲いかかった。気づけば、お菓子の量がみるみる増えていった。アパートの部屋はお菓子の山でいっぱいになっていた。
そんなある日、アカリューから友紀の様子を聞いた幹也が、彼女の部屋を訪れた。
「おい、友紀!これはどういうことだ!」
彼の声は雷が落ちたかのように響いた。友紀は申し訳なさと恥ずかしさで顔を赤くしながら、体重計に乗った。
そこには、73キロという数字が表示されていた。
「なんてことだ!」
友紀の叫び声に、オパは思わず耳を押さえた。
しかし、その瞬間、友紀の心に感謝の気持ちが湧いてきた。本気で自分を叱ってくれる幹也は、自分のことを心配してくれているのだと。
友紀は、その日から幹也に教わったアプリで体重管理と食事管理を始めることにした。毎日体重を計り、食べすぎないように気をつけるようになった。そして、出勤前には朱雀寮から支給される弁当を持って行くという新しい日々が始まった。
千晶が静かに言った。
「幹也は友紀に健康になってほしいと願っているだけだよ」
その優しい言葉に、友紀は心を打たれた。皆の助けがあるからこそ、少しずつ反省し、努力を続けることができた。
1ヶ月後、友紀は73キロから69キロに減量した。
ある日、彼女は一駅分歩くことに挑戦した。そして次のコンサートの頃には、なんと67キロになっていたのだ。
友紀のダイエットの噂は広まり、成美先生もその話を聞いた。
「ダイエットを始めてよかったね。幹也君に感謝だね」
その言葉に、友紀は心からの嬉しさを感じた。
それからも変化は続いた。アルトリーダーが農家を経営していることから、友紀にはたくさんの新鮮な野菜が届くようになった。練習後、友紀の鞄は野菜でいっぱいになった。
朱雀寮に持っていくと、麻美が翌日の弁当に野菜を入れてくれた。
「これが体にいいんだ!」
友紀は実感した。すると、ニキビだらけだった顔がどんどん綺麗になっていくのを感じた。
この頃から、友紀は別人のようにきれいになっていった。彼女は自信を持ち、仲間たちとの日々がより一層楽しくなった。




