表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

帰宅したい男の探索記

作者: ハサミいぬ

初投稿です

「大学だるいなーこれを後2年か、きついなー」

  大学からの帰り道いつものように独り言を言いながら帰宅する。

「大体、勉強する内容とか会社で何に使うんだよ、あれかなレポートをまとめる能力とかをつけるためかな」

 なんとなく思ったことを口に出す、こうしていると考えているような気がして自分の頭が悪くわないのだと思うから。

 ああなんて無駄な金を使っているんだろうか、いくら大学卒業の資格が欲しいとはいえ申し訳ない気持ちも湧いてくる。

まあでも、それが俺だ。母から大学だけは出ろと言われ、惰性で通っている。課題も出しているから単位は問題ないと思う。まあ大学2年で問題ないとか言っても実際はわからないのだが。

「なんだか頭がこんがらがってきた。気分転換でもすっかな」

 せっかくだし普段は通らないようなところに行って帰ろうもしかしたらなんか美味い飯屋とかも見つかるかもしれんし、

「そうと決まりゃ行きますかね」

 普段と違う道を歩き出す数分歩いているとふと浮遊感

「へっ?」

 突然の浮遊感に目を閉じる。

 地面の感触を感じる。目を開けるとそこは洞窟の入口?のような場所にいた。

「なんだここ、つーかどこだここ?さっきまで道を歩いていたはずだよな」

 困惑していると謎の声が聞こえる。

『あれ、なんだこいつ。あーあれかな?なんか次元の隙間とかから落ちてきちゃったんかな、このまま戻すのもあれだしテストプレイヤーとしてでも使うか?そうすりゃ難易度調整とかも楽になるかな。そうしよう。ボクってばあったま良いー』

 ふざけた声が聞こえた。謎の声に対して声を荒げる。

「おい、ここはどこだ!お前は誰だよ!」

『ここはダンジョンって言ってね、まあ、試作途中なんだけど。なんかよくわかんないんだけど、君がきちゃってね、このまま調べて元の場所に戻すことも簡単なんだけど、せっかくだしキミをテストプレイヤーにしようかなって、まあ最低限戦えるようにはしとくから。頑張ってねー、クリアしたら帰れるようにしとくよ。』

 何を訳のわからないことを言っているのだろうか、ダンジョン?テストプレイヤー?先程の言葉から考えるに意図的ではないにしろあまりにも説明が足りなさすぎやしないだろうか。

 『そんじゃ、【メニュー】っていえばなんとなくわかるだろうから、、後は自分でやってねー。そんじゃーねー』

 その言葉を聞き【メニュー】と口に出す。すると目の前にゲームのメニュー画面のような物が現れる「スキル一覧」という項目と「ヘルプ」という項目があった。あったところでどうすりゃ良いのか説明もなしかよクソが。

「これをどうするかくらい、ちゃんと説明しろやオイ!」

 謎の声に怒鳴るも、返事が返ってこない。まさかいなくなったのだろうか。ふざけるな、こんなところに放置しやがって、死んだらどうする。

「とりあえず、操作できんのかコレ?」

 試しに指で「スキル一覧」に触れるすると、違う画面になり、「棍棒術」「知識」「応急処置」の三つが浮かび上がった。

「もしかしてコレが言ってた最低限戦えるようにしとくって言ってたやつか?」

 ゲームのようだと思いながら呟く。独り言が多くなっている気がする。でもそうしないと狂いそうで、人の気配を感じず何も音がしない。そんなところから早く出たい気持ちでいっぱいだった。

「近くに棍棒が落ちてる。もしかしてコレで戦えと?まじかよ、こちとらケンカすらしたことねーぞ」

 あーなんだかイラついてきた。そういえばここをクリアすれば出れるとか言ってたな。戦えるようにってことは敵が出るんだろう。しかも棍棒で倒せるくらいの敵が、ならさっさと倒してこんなところクリアしてやるよ。

「そうと決まれば進むっきゃねえよな、行くぞ」

 心を奮い立たせろ、臆病になるな、気持ちを誤魔化せ。

 俺ならやれる。俺ならやれる。俺ならやれる。

 自分に言い聞かせる

 さあ行こう。家に帰ってダラダラするのだ。

 奥へと向かい歩き出す慎重に周りを見ながら。

 数分ほど歩くと何かが見える。あれは・・・人?いや、違うなよく見ると、背丈は100センチあるかないか、緑の肌に武器はなし尖った耳。まさかあれはゴブリンか?まさかファンタジーな敵とは、おそらく倒せる。直感的にわかる。コレは【知識】による物だろうか、名前も意識したらゴブリンと頭の上に表示された。なるほどこういうふうに見えるのか。

「思いっきり振り下ろせば殺せるはずだ」

 気づかれないように近づき後ろから思いっきり棍棒をゴブリンの頭に叩きつける。

 瞬間、ごしゃ と嫌な音と感触が伝わった。

「コレで殺せたのか?気分が悪い。吐きそうだ」

 生き物の命を奪ったのにそれほど罪悪感は感じない。あるのは感触と臭いから来る嫌悪感だけだった。

 コレがこの先続くのなら慣れなければならない。今回は上手くいったが、次も上手く行くとは限らない。

「とりあえず進もう、止まってても仕方ない」

 歩き出そうとしたその時、頭上から何かが落ちてきて頭を覆う。

「ボガッ!?ガッガガガボバッ?」

 息ができない 苦しい 何が起きた?

 困惑と焦りで考えがまとまらない。だんだんと意識が遠くなっていく。もしかして死ぬのか?ここで?嫌だ嫌だ嫌だ死にたくない怖い。

 意識が薄れる・・・もう・・・むり・・・・・


 《攻略のヒント スライムは窒息攻撃をしてくるよ。基本的に上に潜んでいるから気をつけるのが吉だよ!》















 「苦し・・・たすけ・・・あれ?」

 目が覚め、体を起こす。周りは先程の道具の入り口のようだった。

先程俺は死んだのではなかったかもしかしてここは死後の世界?困惑していると頭の中で音がする。

 《攻略のヒント 死ぬと初期リスポーンからやり直し。何度でも挑戦できるよ!》

「は?」

 つまり俺は死んだのだろう、そしてここで蘇ったと、ふざけるな命をなんだと思っている。イラつきが止まらない。

 一度でいい、あの声の主をぶん殴る。そうすればこの気持ちもいくらか晴れるはずだ。

 確かクリアしたら帰すとか言ってたはずだそこであの声の奴と会う可能性だってある。その時にぶん殴る、絶対に。

 死んだことで狂うかと思ったが、意外と俺は平気なようだ。こんな才能があったとは。

 とりあえず先程のスライムに気をつけるようにしなければいけない今まで上は確認していなかったから注意する必要があるな。

 そうと決まれば、もう一度行ってやる。どうせさっきみたいな初見殺しがあるんだ、トライアンドエラーで。やってやる。

 俺は覚悟を決めてダンジョンへともう一度足を踏み出した。

とりあえず、あの声のやつは会ったらぶんなぐる。


 

 

ダメ出しとかがあったら言ってください。

小説が描けるようになりたい

いつかは二次創作が描けるようになりたい

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ