第7話 国王と話して学園入学の試験を受けてみよう!!
今回で〖学園入学編〗は、終わりです。
次回からは、〖学園編〗が始まりますので学園入学編最終話楽しんでください
〘 凍華視点〙
「白黒結界事件に関しては、私が嘘は、無しで話しますね。」
スディアの外なる属性を認めてくれた昔の友人なら嘘なしで話しても大丈夫だと私が思ったので包み隠さず話すことにした。
「あぁ頼むのだがその前に一つ確認だスディアには、配下は、居るか?」
「居ますね月食って悪魔が居ます」
「やはり居るのか聖天にも居たからなやはり堕天にも居るのか。聞きたい事は、終わりだ事件の話を頼む」
「分かりました」
どうやら翠は、聖天を持つ者が霧だと思っているらしいが私が言うのもおかしいが霧が前世で持っていた能力は、聖天だったからと言ってそれだけで霧と確定するのは、どうなのだろうか?それとも夫婦関係になった翠だからこそ分かることがあるのかもしれない。
とりあえず今は、考えるのをやめて目の前の事に集中するとしましょう。
そうして私は、翠とのバトルの事を話し出す。
「まず事の発端は、スディアの属性魔力と外なる属性を調べてた時です。私とジラどちらとも魔力電動を使用しましたがスディアがどちらも発動しなかったというアクシデントから始まりました」
「なるほどそれでどうして戦闘が起きるんだ?」
「それは、後ほど話しますので少しお待ちください」
国王陛下が口を挟んできたがまだまだ続きがあるので少し待ってもらう。
「そして私とジラは、不思議に思っていてもしかしたら属性魔力が無いのでは、など色々と考えましたがその疑問を解消してくれたのが月食でした。月食は、突然私達を月食の固有結界へと呼びました。最初は、警戒もし戦闘も起こしてしまったのですが…月食がスディアに跪いて敵気が無いことを証明してれたので話を聞いてみることにしたしたんです」
まぁジラが浮気かって目で見てきたのが少し怖かったですけどね…
「話を聞いてみると驚きましたスディアは、属性翠で間違えないのですが生命は、使えず死のみが使えることが分かりそれと同時に外なる属性が堕天であるということ堕天とは、死を司る力でありそれと同時に弱体化などが出来る力である事が分かりました」
「それが分かったから実戦してみようってなった結果がこの事件って事か?」
「いえ違います」
「ほうこれ以外に理由があるのか?」
本来なら国王陛下が言った理由で良かったのだが本当の事を話すと決めたので異世界の事も話すことにした。
「ここから先は、少しありえないって言われるかも知れません」
「ほう言ってみろ」
国王のその一言は、絶対に信じる、絶対に大丈夫だと安心させるように言っている気がした。
学生時代の友人なので何か分かるのですかね?まぁ思った通り信用して良さそうですね。
「まず私は、異世界から来ています。信じる信じないは、自由ですが確実に異世界から来ています」
「異世界かそんなものありえるのか?いや疑っている訳では、無いが流石に少し疑ってしまってな」
「それは仕方ないですよ信じてくれるだけでも嬉しいですしね」
「そうか……この話は、一旦無かったことにしてさっきの話を続けてくれ」
まぁそう簡単に信じて貰えませんよね…
「分かりました。話を続けますね」
「あぁ」
やはり少し困惑してそうだ。
「そして私は、異世界で最強と呼ばれる六人の一人でした。そしてなぜ異世界…いやここの世界に来たかと言うとゲームをその六人で始めたからです」
「どんなゲームなんだ?」
「かくれんぼという名の隠れ鬼ですね」
「どういう事だ?」
まぁ最初は、そんな反応になりますよね…
「私達がやっているゲームのルールの一つに全員が鬼であり全員が逃げる側であるって言うルールがあるので捕まえないと行けません。なので逃げるのも捕まらなければありなんです。それが理由で隠れ鬼と私は、読んでいます」
「それは、確かに隠れ鬼だな」
国王は、すぐさま納得してくれたようだ。さっきの異世界の話も今じゃ気にしてないかのように振る舞っている。
「そしてスディアの堕天や魔力量の多さがゲーム参加者つまり私が前に居た世界の仲間に似ていたので戦闘をしかけて捕まえようとしました。結果スディアは、私の予想通り元仲間であり戦闘になりました。そしてその戦闘を止めるためにジラと月食も戦闘に加わり月食が私の結界を上から包み込みました。それが白黒結界事件です」
「なるほどな。つまりは、スノーとスディアは、異世界人っと言うことだな」
「はいそうです」
「面白いな」
突然国王は、そんなことを言った。
「異世界に居てその力を少しでもこちらの世界に持ってきているならジラの子供とは、思えない強さにも納得出来るからな。それに異世界の知識を持ったままならそれを使ってこの世界を更によく出来るかも知らないしな」
「すいませんそれは、無理です」
「何故だ?」
「ルールに秩序を壊さないようにと言うルールがあります。異世界の知識を使いこの世界をさらに良くしようとすると今ある技術などが使い物にならないとなる可能性があり秩序が壊れます。そのため異世界の知識を使うことは、出来ません」
「そうかそれは、残念だが仕方ないな」
国王は、それだけ異世界の知識に期待していたようで少し落ち込んでいるようだ。
「とりあえず白黒結界事件については、分かった話してくれた事感謝する。それと先程スディアに三区の学園を入学してもらうと我は、言った。そのため入学試験を受けてもらいたい。唐突だったので学力に関しては、免除する。なので実力試験だけ受けてもらいたいのだが頼めるか?」
「分かりました。スディア貴方も実力を実力を測ってみたいでしょう?」
「そうですね少し気になってますしやってみたいです」
「決まりだな。準備してくれ」
国王は、自分の配下に準備を頼み準備を待つ間昔の話をするようだ。
〘 スディア視点〙
王様がジラとスノーとの学生時代の事を話し出した。
「学生時代我とジラ、スノーは、問題児的な立場だったんだ。我は、国の王と言う立場があって誰も逆らえなかったんだ。そしてスノーとジラは、庶民の出ということもあっていじめなどの被害にあっていたがそれら全てを実力で捻り潰す二人。その二人に我が興味を持ち話しかけたそれで我とスノー、ジラと言う問題児三人のグループが出来たんだ」
「そうなんですねどう見て仲良いわけですね」
「そうだ我ら三人は、我が指揮を執りスノーとジラが戦闘をするというやり方で色々な試験などをクリアしたんだ」
「王様が指揮を執ったんですか?」
「あぁそうだ我の外なる属性は、実力透視だからな敵の力を見れるんだ。それが理由で我が指揮を執ったんだ」
「なるほど」
どうやら良いグループだったらしい。
「そのままどんどんと月日が流れて一年生最後にある飛び級試験があってな」
「飛び級なんてあるんですか?」
「あぁそうだ一年生最後にあってそこで上位三人だけ二年を飛ばせるんだ。でこの時の上位三人が我とスノー、ジラという事だ。更に三区の学園では、知識か戦闘で分かれることになる」
「なるほどそれでどう分かれたんですか?」
「我が知識ジラとスノーが戦闘って形で分かれた」
まぁ予想通りである。
「そして何事もなく卒業し最後の最後にジラがスノーに告白をして付き合い二人は旅に出たって感じだな」
「おいそれは、言わなくていいだろ!」
っとジラが叫んだが王様は、なんの事だ?見たいにとぼけている。
そんな絡みを見ていると。
「陛下準備が出来ました」
「おっ出来たかスディア準備が出来たそうだ」
「分かりましたどこで試験をやるんですか?」
「中庭でやるぞお前の力は、まだ隠しておきたいしな」
「なるほど了解です」
そして俺達は、中庭に移動した。
中庭には、先に二人待ってる人がいた。
一人は高級そうなスーツで身を包みスタイル良いの金髪美女である。
そしてもう一人は、黒いフードをかぶり顔を隠している小柄な人である。
そして何より金髪美女の方は、耳が長い。
「初めましてスディアくん私は、三区の学園異界学園の学園長 のシノです」
「初めまして校長先生スディアです。それにしても校長先生その耳は?」
「あぁこの耳エルフを見るのは、初めて?」
「はい初めてです」
「あらそうなら覚えておいてねエルフは、耳が長いからそれを基準に見分けるといいよ間違えたら大変だからね」
「アドバイスありがとうございます。それでそちらのお方は?」
「私は、シノ様護衛兼試験官のルリアです」
「そうなんですね今日の試験よろしくお願いしますルリアさん」
「えぇよろしくお願いします」
《王よどうやらルリアは、悪魔らしいですね》
《そうなの?》
《はい悪魔独特の魔力の流れです》
《そんなの分かるんだすごいね》
《いえそこまでの事では、ありません。それにルリアは、貴方様の力に怯えているようですしね》
《そうなんだ》
ならちょっとふるいにかけて見ようかな。
「すいません学園長」
「はい何でしょうか」
「ルリアさんは、悪魔ですよね」
「………気づいたんですね」
「はい少し特殊な力だったので」
「それでどうするんですか?」
「悪魔は、処理しないとですよね」
「つまりは、殺すと?」
その時学園長から殺気が放たれていた。
凄い殺気だな…だけどやるしかないな。
「はい殺します。『堕天』」
「ルリアは、殺させない。『風の嵐』」
風の嵐が発動した瞬間風が吹き荒れ雨では、無く風の刃が降ってきた。
だがその程度で俺は、止められない。
闇より深い堕天に命令する風に死を与える『現象の終わり』
そう俺が言った瞬間全ての風が消え去った。
「は?えっ?」
シノは、何が起きたか理解してないようだ…ルリアは――まだ動かないかなら更に追い込むとしよう。
「さてこれで邪魔な風は、無くなりましたね。じゃあ次」
深い海では、闇に沈む
闇に終わりは、なく永遠と沈むだろう
『深海の始ま……』
「待ってくださいシノ様スディア様」
詠唱を終え技を発動しようとした時ルリアの叫び声が聞こえた。
「おいスディア何をやっているんだルリアは、我公認だ」
「すいません王様堕天を持っている私にルリアが怯えてたのと少し堕天がどこまで使えるか試したかったもので」
「それでさらに怯えさせて学園長であるシノすら殺そうとしたら意味ないだろ!」
「いや殺す気じゃないとまともにやってくれないかなって思って」
「流石は、ジラとスノーの息子だな問題児がすぎる」
「「………」」
凍華とジラは、何も言えないようで呆れた目でこっちを見ている。
「学園長、ルリアさん申し訳ございませんでした」
「いえスディア様私は、気にしてないですよ。スディア様は、私の力の源である堕天を持っていますし悪魔に敵意さえ無ければ攻撃してこないと思ってましたし。多分今回の件は、私の忠義を試したんだと思っています」
「あら気づかれてたんだ」
「はい気づきますよスディア様」
どうやらルリアは、許してくれたようだ。
「陛下から事情は、聞いたわスディアくん君の力の事とかもそれでルリアを試したのねそれに気づかなくってごめんなさいそれに本気で殺そうとまでしちゃってごめんなさい」
「いえ気にしてませんので。それに大事な人を突然奪おうとしたのです当然な反応ですよ」
「そう言って貰えると助かります」
どうやらどちらも許してくれたそうだ良かった。
「さてと気を取り直して試験をしますよスディアくん」
「はい分かりました」
「では、ルリア頼みましたよ」
「はいお任せ下さい」
そう言うとルリアは、前に出てフードを外した。
フードを外した姿は、黒髪のロングヘアであり肌色は、少し紫っぽく見えた。月食と同じ色である。
「じゃあスディア様まずは、あそこの気の生命奪えますか?」
「わかりました」
堕天じゃなくて属性魔力の方を使おうかな。
そうして俺は、木に狙いを定め魔力をそこに流し込む。
そうすると気は、一瞬で枯れた。
「えっ?」
「凄すぎますね」
「これは……」
《流石です》
王様、学園長、ルリアは、驚いていた。
そして月食は、俺の事をほめてくれた。
「もう試験なくていいんじゃないですか?シノ様」
「そうね私と戦った時の実力もそうだしこの木を一瞬で枯れさせる程の属性魔力があるなら三区の学園でも通用するでしょう。それどころかずば抜けた才能でしょう」
「そうですね」
「スディアくん」
「はい」
「君合格で」
こうして俺は、学園に入学為の試験に合格した。
前書きでも言った通り学園入学編は、今回で終わりです。
次回からは、学園編です。
お楽しみ。
読んでくださってありがとうございます。