第2話 この世界の事を聞いてみよう!〖後編〗
今回も説明多めです!
「では、次この世界の魔物の事を話しましょうか」
「お願いします!!」
(魔物……正直どれだけ強いのか分からないのが厄介だな。
前の世界で最強だった俺だが転生の影響でほとんどの能力無くなってるしな…この世界の力である属性と俺の外なる属性によるが倒せないなんて事もあるかもしれない…不安だ。)
「まずは、破巡 破燐 破朱の破が付く魔物が居る事は、知っていますね。」
「はい知っています。なんなら今食べているお肉だって破巡のイノシシの物ですよね。」
「そうです。では、破巡 破燐 破朱の違いは、分かりますか?」
「分かりません!」
(まぁ何となく名前から予想出来るが黙っておこう。)
「では、まず破巡から教えますね。破巡は、この世界各地を巡りながら街を壊したり国を襲ったりする一種の災害認定されている魔物に付けられる物です。下手したら国を滅ぼすかも知れません。今のところは、破巡のイノシシ 破巡の猫 破巡の王が居ますね――ですが破巡の猫と破巡の王に至っては、誰も見た事が無く昔の書物から存在が判明したらしいので既に絶滅してる可能性があります。」
(破巡の猫に破巡の龍か操れたら便利そうだけどやっぱりどれだけ強いかが分からんな…下手したら国を滅ぼすって言ったって国の軍の強さも分からんしな…)
「災害に指定されてる様なやつらが絶滅してる可能性なんてあるんですか?」
「ありますよ。」
「何故ですか?」
「それは、他の破燐 破朱のは、敵対関係だからです。破と付く生物で敵対関係が無いから同じグループに入れられてる事もあります。」
(敵対関係…じゃあ破巡と破燐の魔物どっちも仲間にする事は、出来ないか)
「なるほど破の関係と破巡の事は、ある程度分かりました。次は、破燐の事をお願いします」
「分かりました。では、破燐の事を話しますね。」
「お願いします!」
(破燐――燐の火…死を操ったりする感じか?それとも光を操ったりする感じなのか?)
「破燐それは、翠属性を極めた者の成れの果てです。」
「は?」
(成れの果て?翠属性極めるとゾンビにでもなるのか?)
「困惑するのも分かります。ですが破燐とは、翠属性を極めた者が人や自然などの死に接触すると悪魔と言う何かに取り憑かれます。そして悪魔と言う生物なのか分からない何かが何らかの条件で成長しきると翠属性を極めた者は、魔物となってしまうんです。これを止める為には、翠属性を極めた者が生命の生まれる瞬間などに接触すると天使が取り憑いてくださります。この天使と言う神に近い存在が悪魔を調和してくれ翠属性を扱うことが出来ます。この天使様が居なければ翠属性を扱う物は、いずれ全員破燐の魔物となってしまこの世界に翠属性を扱う者は、もう居なかったでしょう」
…………
(………もしかしたらゲーム参加者の誰かが翠属性を引いていて破燐の魔物になって居る可能性もあるって言うのか最悪すぎる…それに討伐されて死んでいるかもしれないし自我が残っていないかもしれない…最悪だ…)
空気が凍りついている。
大事な人が死んでいるのでは、無いかと言う不安に取り憑かれてる
「……待っていたよ堕天」
静寂に支配された空間
その支配を破るように一つの声が聴こえた
(誰だ?母さんでも父さんでもない、それにここは、どこだ…)
光など存在しない暗すぎる闇に閉ざされている空間。
誰かに見られているような感覚に襲われる。
「いらっしゃいませ我らが王」
その言葉と共に一体の悪魔が膝まづいている。
黒色…いやそれよりも深い黒漆―黒の翼を生やし黒いローブで身を包み黒髪だが肌色は普通の人間と同じ肌色の悪魔。
「王?」
「はいそうです王」
「え?意味わからん?」
「貴方様は、外なる属性で堕天を持っています。その為堕ちた者の王それが堕天です。」
「なるほど」
(俺の元いた世界の能力なんだけどな…ただ俺が元いた世界の能力ならあいつらも同じ能力な可能性もあるな)
「てかお前名前は?」
「私は、月食です」
「そうかとりあえず話は、後にして元の場所に戻せるか?」
「お任せ下さい王よ」
光の無い空間その空間が小さくなっていく。
いゃ大きくなっている。
(光がないと感覚狂うな)
光が全くない空間に光が入って来たと同時闇に包まれていた空間が光に包まれ破裂した。
気づくと家に戻ってきていた
「大丈夫ですか?」
「あっはい大丈夫です」
「すいません少し不気味な話をしてしまいましたね…」
「いえ大丈夫です…少し気分が悪くなっただけです」
「無理は、しないでくださいね」
「分かりました。ところで破燐の魔物は、どれほど強いのですか?」
「それは個体によります。魔物になる前にどれだけ翠の属性を使いこなせていたかによって強さは、決まります。破燐の魔物が厄介な点は、翠属性を使ってくることです。つまりは、人の死すら操れる者が破燐の魔物になってしまうとその魔物は、誰も討伐不可能になってしまう、だからこそ人の死すら操れる翠属性が居た場合は、国で囲うか討伐隊が来るんです」
「破燐の強さは、分かりました。次は、破朱を教えてください」
(破燐…翠属性まるで呪いのような力だな)
そのような事を考えていると
《王よ聞こえますか?》
《聞こえるけど何これ思念伝達?》
《はいその通りでございます。これでいつでも会話が可能となります》
《便利だねー》
《突然失礼しました。やっと繋げられたので話しかけてしまいましたすみません》
《気にしなくていいよ》
(便利だなー思念伝達)
さてと母さんの話に戻ろう
「破朱の魔物は…人類です…」
「は????????」
意味がわからない
そんな事があるのか?
人間が魔物?
「そんな事有り得るのか?合っていい訳ないだろ!ふざけるな!」
困惑と焦りその感情が表に出てしまった。
そのせいで普段の言葉遣いに戻ってしまった。
「落ち着きなさい」
「すいません」
(つい口に出してしまった落ち着け)
「人間が魔物と言うのは、何故ですか?」
「人間が魔物と言うのは、少し誤解があります。魔物と血が交わってる者が破朱です。」
「魔物と血が混ざるなんてあるんですか?」
「あります。とある魔物を倒した時に血を浴びてしまうと魔物になってしまいます」
「その魔物とは?」
「血濡れた蜂の女王です。血濡れた蜂の女王の血を浴びた者は、殺人衝動に犯されます。そして厄介な点が血濡れた蜂の女王の血を浴びた者を倒してもその者の血を浴びてしまうと同じ症状が出ます 」
(血を浴びると感染するって感じかな?)
「血を浴びた人がまとめて破朱の魔物って事ですか?」
「はいそうです」
「なるほど破の着く魔物の事は、分かりました。他の魔物は、どんなのが居るんですか?」
「強いので言えばドラゴンやゴーレム後悪魔とかでしょうかね」
ドラゴンにゴーレムそんなの強いに決まっている
…ある程度力がわかるまで戦いたくないな
悪魔は、まぁうんなんか従うからな勝手に…
「ドラゴン凄く気になりますが逆に弱いので言うと何が居るんですか?」
「弱いので言うとゴブリンやコボルトとかですかね」
(ゴブリンにコボルト確かに弱そうやな)
「ゴブリンにコボルトなるほど、僕でも勝てますかね?」
「分かりませんね。ゴブリンやコボルトは、基本群れですので」
《余裕で勝てますよ王よ》
勝てるかどうかと考えるといると月食が思念伝達で話しかけてきた。
《そうなの?》
《はい外なる属性堕天を使えば余裕で勝てます》
《なるほど余裕で勝てるのかありがとう月食》
《有り難きお言葉です王よ》
(月食には、感謝しないとな)
「群れですか…冒険する時には、気をつけますね」
「はい是非そうしてください。魔物に関しては、これでほとんど話しましたね。他にも居ますがそれは、是非冒険の時に会って楽しんでください」
「分かりました。次は、国についてお願いします」
「最後ですね。任せてください」
(国さえ分かればあいつらの性格を考えて合うところを探せば案外居るかもしれないしな)
「国なんですがこの世界の国は、一つしかありません」
「えっ?そうなんですね」
(なんで国一個しかないのおかしくない?いゃこの世界の均衡どうなってるの?おかしくない?ねぇおかしいよね?誰か助けて?)
《王よ落ち着いてください》
月食に怒られた…
「その国の名前は、なんて言うんですか?」
「アマテラス国です」
「ここは、アマテラス国の町なんですか?」
「いえ違います。ここは、国の管轄から外れた町です」
「そうなんですか?」
「はい国の管轄から外れた町は、四つアマテラス国を東西南北で囲う様になっています。そしてアマテラス国を囲む四つの町には、各属性の頂点に登った人が町長となって管理しているのでアマテラス国が暴走しないようにして居ます。これでこの世界の均衡を保っているんです」
「ん?ちょっと待ってください…その話で言うと母さんは、町長って事ですか?」
「そうですよ?」
「なんで言ってくれなかったんですか!」
「あれ?言ってませんでしたっけ?」
「言ってないですよ!」
「あらごめんなさいね」
無茶苦茶過ぎるよ母さん父さんは…
「アマテラス国は、どんな物があるんですか?」
「そうですね。スディア貴方にも必要な事ですし話しましょうか」
「お願いします」
「まずアマテラス国の中は、三つの区で分けられています。知識を持つ者が集められる一区力を持つものが集められる二区そして才能を持つ者や不思議な力を持つ者そして呪われた者が集められる三区です。基本一区と二区に住み学び仕事し人は、生きて行きます。ですが貴方は、私とジラの息子なので三区の学校で学ぶ事になります」
「待ってください学校とか行かずに冒険したいんですけど?」
「無理です」
「そうなんですか?」
「はい二区か三区の学校を卒業しないと冒険の許可証は、出ないんですよね」
「そうなんですか?」
「この世界は、冒険をするための証が必要です。それを入手する条件は、学校を卒業する事です」
「なるほどめんどくさいですね」
「正直に言いすぎです」
「すいません、後もう一つ気になるんですけど一区の学校を卒業すると何かあるんですか?」
「一区の学校を卒業すると適正の職場が教えられるので基本そこで一区の人は、働いているんですよ」
「そうなんですね」
(なんか強制してるみたいで嫌だな一区)
「そしてもう一つアマテラス国には、属性魔力別で試練があります。試練を受け合格すると卒業の時に階級が付けられます。その階級を始まりとし努力して行くそれがアマテラス国の階級分けの方法です」
「試練と言うのは、どんな事をするんですか?」
「それは、毎年変わりますね」
(なるほど先輩達に試練の内容を先に聞くって言うの行為の対策かちゃんとしてるな)
「母さんの時は、どんな試練だったんですか?」
「生き物を凍らせる試練でしたね。最初は、カエルなどの小さい生物次にイノシシなどの中型そして最後にゴブリンなどの魔物をどれだけのスピードでどれだけ長く凍らせられるかで階級が分けられてましたね」
「なるほど」
「教えられるのは、この程度ですね」
「ありがとうございました」
「明日は、スディアの属性を調べますので今日は、しっかり休んでくださいね」
「はい分かりました楽しみにしてますおやすみなさい」
(さてと属性魔力は、何になるのやら)
《明日が楽しみですね王よ》
《そうだね月食まぁ俺は、寝るよおやすみ》
《おやすみなさい王よ…》
読んでいただいてありがとうございました。
良かったらまた来週も見てください
「」は、基本会話です。
() は、その時の視点の人の思考です。
(今回で言うとスディアですね)
《》は、思念伝達での会話です。