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恋文_2017  作者: サモエド
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断章Ⅱ

 耳鳴りのような音が聞こえる。

 その音の主はとっくに去った後だったが、少女の耳には未だに不快なその音がハウリングしていた。

 煙立つ竹林に冷たい雨が降り注ぐ。あれだけ燃え盛っていた炎はあの青い目の襲撃者と同様に消え去っていた。

 2014年10月。何百年と続いた八瀬童子の里は、一夜にして壊滅した。多くの人間が斬り殺され、生き残った者たちも逃げ惑い散り散りになった。

 後に残されたのは、母親の死体の前にしゃがみこむ少女だけだった。


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