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BIBLE OF THE 13 十二日目
―前日―
きょうは食料のほとんどを使って料理を豪勢にすることにした。
ディシプルとアグネスと薔薇子は厨房に籠ったまま、調理している。
これはシスターの快気祝いでもあった。
ビュッフェ式にするかどうかで悩んだが、色んな料理をいっぺんに作る事にしたらしい。
「美味しそうですね…」
七面鳥の丸焼きがテーブルにどんと置かれている。
捌くのはもちろんジンだった。綺麗なチキンの輪切りが出来上がる。
シスターの中で一番目を惹くものはポテトサラダだった。
アグネスはもんじゃ焼き。
ディシプルは小さい子に食べさせに行っているのでしばらく戻って来ない。
薔薇子は茹でたブロッコリーをもしゃもしゃ食べていた。
ビリーはというと、酒だけ飲んでいた。あとでディシプルに絡んで殴られていたが。
楽しそうにはしているが、みんな、予感していた。いや、確信していたのだ。
明日が決戦になることを…。