表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
とある女子大生の戦記  作者: 深森鏡花
チャーリーのお話
5/10

彼が彼女で彼女が彼で

 ある日、それは天井からつーと糸を伝ってキョーカの目の前に降りてきた。

 キョーカは思わずそれに向かって掌を差し伸べる。すると、驚いたことにそれはピョンっとキョーカの掌に乗ってきたのである。

 控えめに言って可愛すぎる‼︎

 あまりのキュートさでキョーカの心臓をロックオンしたそれは、茶色くてふわふわしていて、一見塵と見紛うほどの大きさしかなかった。そう、チャーリーの半分にも満たない小さき小さき生き物。これは…

「ま、まさか、子リザベス⁉︎」

 色と大きさの違うチャーリーとエリザベスを見たときは種類が違うのかな程度にしか思わなかった。しかし、もしかしたら…

 キョーカはスマホを手に取り、インターネットでハエトリグモと検索した。すると、衝撃な事実が発覚したのである。


 チャーリー(雌)、エリザベス(雄)


「そんな⁉︎彼が彼女で彼女が彼だった…⁉︎」

 そう、あろうことかキョーカがチャーリーと名付けた茶色っぽいハエトリグモが雌で、エリザベスと名付けた黒っぽいハエトリグモが雄だったのである。

 名付けてしまったものは仕方がない。キョーカは以後も呼び名を改めることなく、茶色い方をチャーリー、黒い方をエリザベスと呼び続けたのだった。


 キョーカは可愛い子リザベスの出現を喜び、祝福した。しばらくの間は…

 喜んでいたのも束の間、キョーカは少しばかり困った状況に陥ってしまったのである。


次回 お別れの時

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ