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不登校の親

本当にビリギャルは素晴らしいですね。

 その潜在能力が。

 ビリギャルの合格大学と出身地を見て、

 軍資金がある

 のを確認したわけですが、その次何に注目したと思います?

 入塾した時期です。

 高二の夏休み前。

 本人の

 やる気

 が伝わって来ます。

 やる気がないのに、高二で塾に来る人なんていませんよ。

 高二くらいになったら、親の言うことなんて聞かないですよ。

 それに、親の方も諦めてますって。

 本当に素晴らしいです。

 しかもギャルなんでしょ。

 女子校生はスカート短くして、パンツが見えるくらい大胆な方が良いです。

 今は、こういう人、見なくなりましたね。

 こう書くのは、パンツが見たいからだけではないのです。

 少子化の影響もあるのでしょうが、

 今の子が合格するか、しないかは、

 試験会場で落ち着いていられるか、どうか

 に、懸かっているのです。

 今の子は、だいたい入試の一週間位前から震え出して、緊張しているのが見え見えになっててしまうのです。

我が人生の師、不登校の彼なんかは、センターの試験会場から、電話をかけてきました。

 もう帰りたいって。

 まあ、彼が大胆な性格だったら、

 イジメなんかあわないし、

 あっても、上手く対応出来て、不登校にはならないでしょう。

 彼の英語の話ですが、彼も不登校児の定番、

 アメリカへの語学留学

 に行って、帰ってきました。

 このアメリカへの語学留学も、

 詐欺

 です。

 今まで、これに行って、英語がまともな人、見たことないです。

 英語が読み書きできないし、もちろん、話せません。

 彼が通っていた、不登校を集めた塾の先生が、

 英語の実力は高二程度

 と、彼の父親に言ったそうですが、一体、何を基準に、そんな出鱈目を言ったのか、

 理解不能

 です。

 まあ、信じる方も信じる方です。

 学校行ってない時点で、もう、

 人並み

 は無理なんです。

 学校行ってても、ダメな人はいるって?

 それは、学校行ってる人同士で比べた場合でしょ。

 なろうの小説で、現代人が異世界に行くとチートになるのと、同じ理屈ですよ。

 彼の実力ですが、

 彼はbe動詞を知りません。

 amも、isも、areも、wasも、wereも、わからないのです。

 一体、アメリカに行って、何をしてきたのか?

 そもそも、彼は英語を勉強したことがあるのか?

 誰か彼に英語を教えたことがある人がいるのか?

 疑問です。

不登校児を集めた塾の先生が、何故嘘ばかりついているのか?

 もちろん、金儲けだからなんですけど、それ以外にも理由があるのです。

 不登校の彼が私の塾に入る時に、御両親に来て頂いて、お話を伺ったのですが、こういう内容だったのです。

 不登校の彼は才能がある、

 というものです。

 小学校一年生の時に、すでに、足利幕府を知っており、友達と、その話をしていた、

 のだそうです。

 ちなみに、不登校の彼のお父さんは、歴史関係のお仕事をなさっていらっしゃいます。

 まあ、私も彼の才能については、否定しませんよ。

 割り算できないのに、二次方程式が解けたりするわけですからね。

 彼が、

 炬燵と蜜柑と水戸黄門のセットが好き

 と言ったので、

 水戸黄門

 という題で作文を書かせたところ、中学生達が彼の作文に食いつくんですよ。

 皆、彼の作文を読みたがります。

 汚い字で、しかも、全てひらがななのに。

 私も、

 その才能

 欲しいです。欲しくてたまりません。

 そして、お父さんが、彼が小一の時の授業参観に行かれた時の話です。

 彼は、机の上に乗っかって、踊っていたそうで。

 小一の時の担任の先生は、若い女の先生で、

 良い先生

 だから、そのまま、踊らせておいてくれたとか。

 えっ!?

 机の上で踊らせておくのが良い先生!?

 理解不能の話です。

 ところが、二年生になると、担任の先生がベテランの女の先生に変わって、その先生は

 ろくでもない先生

 だから、彼に注意したそうです。

 家にも電話がかかって来て、その時、お母さんが電話に出たのですが、

 お母さんは、ただひたすら、

 怖くて、怖くて、

 そのまま放置

 してしまったそうなんです。

 自分の子供のことなのに。

 彼のお母さんも、イジメられっ子で、中学の時、イジメられていたそうですが、

 高校は私立のお嬢様学校に行ったため、イジメられないようになったのだとか。

 その後も、その先生は、

 彼に纏わり付いた、

 と、され、それが、

 彼が不登校になる原因

 だと、判定されています。

 まあ、この話を聞いて、彼の御両親に、

 本当のこと

 を教えてくれる人はいません。

 彼が出会った大人の中で、私も含めて、一番信頼してよい人は、たぶん、

 彼を注意したベテランの女の先生

 だと、思います。

 でも、その先生は、彼の家族から敵認定され、今も憎まれ続けています。

 彼のお父さんは、彼を溺愛しています。親だから当然でしょう。

 彼の悪いところには、目をつむり、指摘されれば、指摘者に敵意を向けます。

 彼の良いところしか見ません。

 まあ、親なんて、こんなもんです。

 些細な良いところを大きく自慢し、

 プライドが高く、

 他者を見下しています。

 まあ、人間なんて、こんなもんです。

 いたって普通です。

 彼のお母さんは、イジメられっ子です。

 そんな人、いくらでもいるでしょう。

 普通です。

 そんな、普通な二人の特徴を合わせ持った彼、

 他人にイジメられる天才

 になりました。

 

 


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