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詩集

夜空の喧嘩

作者: 立春

夜空の喧嘩


昔、紅い太陽と青い星が

闇に浮かぶ月を巡って

激しい喧嘩を繰り広げた


太陽と星が空から消え

月も空からゆっくりと消えて

空は全くの闇に帰ってしまった


欲張りな太陽が、夜にも輝きたいといい

傲慢な星が、昼にも夜にも光りたいといった

太陽は、夜から追い出す月を妬み

星も、いつまでも光る月を疎んだ


でも人々にはどうでもいいこと

太陽は白く昼に輝けばいい

星は月と共に夜を照らしてくれればいい


空からみんな消えてしまったら

喧嘩の意味がないじゃないか

そのことに気がつけなくて

太陽は月を引き込み

星は月を引き裂いた

闇の中の人々は

街灯の中、喧嘩を見ていた


喧嘩が終わってしまえば

結局もとの鞘に収まるだけ

無意味に喧嘩して

怪我をしたのにこれでお終い

人の都合なぞ考えないから

地上に戻った太陽と星は

怪訝な顔を向けられるだけ


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