200文字小説 お婆ちゃんに会いに(200文字) 作者: うわの空 掲載日:2011/08/06 電車を降りると、濡れた土の匂いがした。 雨上がりかと思いつつ、辺りを見渡してみる。 真っ赤に染まったトマトの目立つ畑。 太陽の光を反射して光る、緑色の稲の葉。 山の方からセミの鳴き声が聞こえる。 田舎の夏って感じだ。 自分の腕にかけている紙袋の中を覗く。 お婆ちゃんのために買ってきた葡萄だ。 喜んでくれるかな。 私はもう一度辺りを見渡し、そして呟いた。 「寝過ごした」 都心に住んでるお婆ちゃんの家まで、ここから2時間。